2012.08.02 [■I ♥信州(あいラブしんしゅう)]
<VOL.191>I ♥信州(あいラブしんしゅう)
(二つのアルプスと田園が美しい飯島町!)
取材当日は真夏日でしたが、吹き抜ける風がとても気持ち良く、暑さをそれほど感じさせない、まさに“風の谷”のような場所でした。
登山や写真が好きだというご主人が、この風景に魅せられたというのもうなづけます。
<「ふるさと」と「第二の故郷」。二つの垣根を越えて>
明るく、物おじしないタイプのご主人。
地域の方々にも積極的に声をかけ、溶け込んでいったそうです。
その中で感じたのは、今までこの土地に住んでいた方と、新しく土地に来た方とでは考え方が違うということ。
「飯島町に住んでいる方々にとっては、この土地が“ふるさと”ですが、新しくここに移住してきた方々にとっての「ふるさと」はやはり自分の生まれた土地なんですよね。僕は、この垣根を低くしたいし、出来れば取り払いたいんですよ。」とご自身の想いを話してくれました。
(伊原さん)
「“郷に入れば郷に従え”のような考え方の方は多いけれど、新しく地域に入ってきた方というのは、僕みたいな人もいれば、自治会とかには入らず、できればそっとしておいてほしいという人もいる。
後者の方は、移住してみたものの、なんか話が違うと言って帰ってしまう方も多いですから・・・
なんでもかんでも伝統をそのまま押し付けるのではなくて、双方の歩みよりというか・・・融合できる何かが必要だと思っています。」
伊原さんは現在自治会の班長も務めていらっしゃるそうですが、会の集まりの際には、新しく移住してきた方々の考えを正直に話すそうです。
お互いが交流できるような機会が多くなると、より地域も活性化していくのかもしれません。
伊原さんのように双方をつなぐパイプ役のような存在の方がいるということは、これからの地域にとっても強みになるのではないかと感じました。
次回、後編では、伊原さんご夫妻の現在の暮らし、これから移住を考えている方へのアドバイスなどを掲載します。 お楽しみに♪
【伊原さんご夫妻が移住された飯島町】
(道の駅花の里いいじまと中央アルプス)
飯島町は上伊那郡の南部に位置する町で、東には仙丈ケ岳が連なる南アルプス・西には南駒ケ岳を連ねる中央アルプスと、二つのアルプスが望める、眺望の美しい町です。
また、飯島町で栽培される果物は甘みが強いと言われ、かつては梨が皇室に献上されたこともあるとか。
江戸時代におかれた、飯島代官所は、現在「飯島陣屋」として町の歴史のシンボルとなっています。
四季折々の自然と雄大な二つのアルプスが彩なす景色は訪れた方々を癒しています。
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