2024.10.04 [ 自然・山・花農業農村支援センター ]
『シンテッポウユリ』でハナタカダカ!~かわいい子は”風に乗せて”旅をさせよ?~
動くことができない植物にとって、いかにして子孫を残すかは重要なことです。
風に乗って旅をさせ、知らない土地でも強く育ち花を咲かせる…自然の中で生きるには、知恵と強さ、たくましさが必要だということを、花からも改めて学ばせていただきました。
ここで「ユリ」を長く楽しむためのお世話方法をお伝えします。
まず、涼しい場所に置くこと、そして一般的な「水切り」が効果的です。「水切り」は水の中で、茎を斜めにカットをすることです。他には花瓶の水も定期的に変え、水に浸かっていた部分の茎のヌメリを取り、水を清潔に保つことで花が長持ちします。
また、ユリの花粉を取り除くことでも、花持ちは良くなります。
雄しべの先に花粉があるのですが、それをついたままにしておくと雌しべへの「受粉」が行われてしまいます。「受粉」が行われると花は種子を作ることにエネルギーを使おうとするため、花持ちが一気に悪くなります。さらに、花粉には粘性があるので、皮膚や服などに付くとなかなか取れません。
ですので、花を傷つけないよう、花粉をつけないよう、そっとピンセットなどで雄しべの先にある『葯(花粉の部分)』をつまんで取ることをお勧めします。
展示花入れ替え時のユリはまだ蕾でしたので、開花した状態の展示の様子は次回のブログでお伝えしようと思っています。そして次回の展示も「季節の花MIX」の予定です。どんなアレンジメントになるのか楽しみにお待ちください。(諸事情により、展示内容が変更になる場合があります。その際はご容赦ください。)
次回のブログも楽しみにしていただけると嬉しいです。
長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました
追伸(冒頭の稲刈りの続き)
時おり秋風の吹く、奥山の稲刈り。
見上げれば青空が広がり、自然あふれる棚田での作業は、とても気持ちよかったのですが、
翌日にはしっかり筋肉痛になりました…。
それでも新米のごはんも美味しくいただき、自分の「身」といたしました!
これぞ「収穫の秋」ですね
===シンテッポウユリのハナタカポイント===
①全国でも有数の産地で生産量は県下一
②一年で花を咲かせるものが多く栽培されている
②飯島町には育種家がおり、オリジナル品種がある
【問い合わせ先】上伊那農業農村支援センター 技術経営普及課 ℡0265-76-6841
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