2024.10.04 [ 自然・山・花農業農村支援センター ]
『シンテッポウユリ』でハナタカダカ!~かわいい子は”風に乗せて”旅をさせよ?~
今回のアレンジはみのわ花園の山口氏にお願いしました。コンセプトをお聞きしたところ、
「ユリの上品さだけでなくマリーゴールドなどで明るさを出し、そこに秋の七草であるフジバカマを加えることで涼やかさを出しました」ということでした。
お話のように、華やかさ、可憐さ、上品さに加え、秋らしさを感じる雰囲気となっております。
「テッポウユリ」は上伊那地域で生産される「花」の中でも、栽培の歴史が古い花になります。花の時期は夏から秋まで続き、白い筒状の上品な花を咲かせます。
冷涼な気候と昼夜の気温差を活かして栽培された花は日持ちがよく、透き通るような白色で、花屋さんからも高い評価をいただいています。
また、開花まで通常2年以上を要するシンテッポウユリですが、上伊那地域では種から育て、1年で開花するものも多く栽培されています。特に飯島町には栽培者が独自に交配して作り出した、オリジナルの「シンテッポウユリ」が広く浸透しており、全国でも有数の産地として知られています。
シンテッポウユリは別名「夏百合」と呼ばれるように7月から9月ごろに咲く花で、茎の頂部に1個から数個の花を咲かせます。多いものでは10個ほどつけるものもあります。見事ですね!
花弁は6枚が合わさり筒状で、その先は強く反り返り、雄しべは赤いものと黄色のものとあります。
そして、シンテッポウユリの種は、タンポポのように風で飛ぶ仕組みになっています。
その種は「蒴果(サクカ)」と呼ばれる種の入れ物に入っており、非常に軽く、翼のような薄い膜が付いています。風が吹くと開いた蒴果から種が飛び、その翼で遠くまで飛ぶことができます。
シンテッポウユリは、その方法で日本の多くの地で自生しているものもあるようです。
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