2024.08.29 [ 地域振興局自然・山・花農業農村支援センター ]
『トルコギキョウでハナタカダカ!』~名前の由来は…異国の被り物?~
ここで、「トルコギキョウ」の名前の由来をお伝えします。
その名前からして、原産国が「トルコ」、そして科目は「キキョウ科」だと思いますよね??
実は全く違うんです!原産国は「北アメリカ」ですし、キキョウ科ではなく「リンドウ科」なんです。
なぜ、このような名前が付けられたのでしょう??
まず「トルコ」の部分についてですが、花の咲く様子がトルコ人が頭に巻くターバンに似ていることや、原種の花の色が「トルコ石」に似ているから。
そして「キキョウ」については花の形状と色がキキョウに似ていたからだそうです。
大正から昭和の初めの1930年代、日本にその花が渡った時には「リシアンサス」という名前がついていました。ですが、覚えにくいのと呼びづらいのとで、なかなか受け入れられなかったようです。
そこで、呼びやすく分かりやすい名前を付けよう!となり、見た目で思い出せる名の「トルコギキョウ」とつけたようです。当時の人たちが「あれはどうだ」「これはどうだ」と案を出している場面を想像すると、微笑ましくなります。
見た目だけでつけたその時の名が、今こうして上伊那を代表する花としてあることを思うと、感慨深いものがあります。
その後、改名もなく、流通されています。時の流れとともに受け入れられたのですね。
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