こんにちは、林務課です。

令和３年９月３０日に南アルプス仙丈ケ岳のお花畑をニホンジカの食害から守るための防鹿柵の撤去を行いました。
この防鹿柵は今年６月３０日～７月１日に設置したもので、冬の雪による影響のため柵を張りっぱなしにすることができないので、１年の内で設置と撤去を行います。

この活動は、伊那市南アルプス食害対策協議会を中心として、平成２０年度から行っています。

当日は朝５時５０分に集合し、７時頃、北沢峠（標高2,030 m）から馬の背ヒュッテ（標高2,640 m）に向けて登山開始！
秋の空気が漂い、登り始めは寒いくらいでしたが、登っていけば体も温まり、暑すぎず寒すぎず最高の登山日和です。

大滝の頭を超え、藪沢小屋を超え、道中紅葉で色づく景色に癒されながら一歩一歩登ります。
ナナカマドが赤だったり黄色だったり自然とは不思議ですね。

馬の背ヒュッテに到着し、一息ついたら早速作業開始！

作業の手順としては、ネットと支柱を止めている結束バンドをニッパーで切り、支柱からネットを外して、倒した支柱とともに紐で束ねます。

馬の背ヒュッテの少し下側から馬の背の周辺まで十数か所に分けて防鹿柵を設置しており、全て一日で撤去しました。作業中は、リュックを下ろし、登山靴ではなく底の柔らかい靴を履いて作業を行うため、とても身軽です。

柵を設置していた箇所だけ植物がわさわさしています。

設置作業よりも撤去作業のほうが短時間で終了するため、お昼前には作業が終了しました。

作業でへとへとですが、馬の背周辺の景色が良いところで昼食を食べようということになり、もう少し登山！
中にはこの後山頂まで登った人もいるとか…