2012.09.15 [ 農地整備課 ]
カッパの恩返し・・・ため池のお話 その3
農地整備課のSマツカゼです。
塩田平には多くのため池があり、農林水産省の ため池百選には「塩田平のため池群」として選定されています。
(池の水を水田に引く時には、桟橋の先にある木樋を引上げます)
今回は「甲田(こうだ)池」について紹介します。
甲田池は、塩田平の中でも大きなため池で、その水源を一級河川産川からの導水に依存する典型的な中継的ため池です。(一般的に皿池と呼ばれています。)
※貯水量はV=9万5千トン・堤頂の長さはL=728m
「ため池にまつわる民話」
ある日、池に住む河童が、土手にいた馬を池に引き込もうとして失敗し、逆に馬に引きずられ馬小屋でお皿の水が無くなって動けなくなってしまいました。
カッパは、お百姓さんに「助けてくれればこの家に祝い事で使うお膳を用意します」と言いました。
やさしいお百姓さんは、カッパの言葉を信じ放してやりました。
カッパは約束を守り、いつもきれいなお膳を用意してくれていましたが、ある時、隣家の意地悪ばあさんがお膳の一つを隠して(盗んで)しまってからは、カッパはもうお膳を貸してくれませんでした。
そして、お膳を隠したおばあさんの家では不幸が続き、つぶれてしまったとさ。
ため池に飛来したミサゴ(写真の提供は日本野鳥の会長野支部長 小柳守男氏)
①長野県ため池基本台帳
②上小地方事務所農地整備課(旧土地改良第一課)作成のパンフレット 農業農村と民話の世界「塩田平のため池」
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