2023.09.07 [ 職員のみつけた情報コーナー歴史文化 ]
「刀剣と甲冑」展、見てきました
こんにちは!上田地域振興局農地整備課 みーです。
今年の夏は、破格の暑さ。
ちょっとぴりりとしたくて見に行きたいと思っていた展覧会がありました。
それが、「刀剣と甲冑」展。
サントミューゼ内にある〈上田市立美術館〉では、「地域の刀剣の歴史と現代の匠の技」をサブタイトルとして、数多くの刀の展示がありました。
地元・東御市出身の『山浦真雄(まさお、さねお)』、その弟の『山浦環(源清麿)』、お隣・坂城町出身の人間国宝『宮入行平』ら名匠たちの、そして現代の刀工たちの作品が、何十振と並んでおりました。
撮影の許されていた展示品が多くありましたので、少しご紹介します。
【脇差 無銘 六連銭金象嵌】安土桃山時代 真田宝物館(長野市松代町)所蔵
かの有名な真田家の家紋「六連銭」が、茎(なかご:柄の中)に彫られています。
六文銭がこんなにきれいに見えて、驚きです。
【刀 無銘 伝真田信之所用】年代不明 真田宝物館所蔵
もともとは安房守・真田昌幸所用と伝わっています。
すぐ、NHK大河ドラマ・真田丸の草刈正雄さんと大泉洋さんを思い出しました。
【太刀 銘 天然子壽昌】江戸時代後期 上田市立博物館(上田城跡公園内)所蔵
山浦真雄作。1831-1847年頃。綺麗な波のように見える互の目が美しい傑作。
【刀 銘 源清麿 嘉永二年八月日】江戸時代(1849) 個人蔵
山浦環作。清麿独自の作風が良く表れていると評される優作、長野県宝。
【太刀 銘(梵字) 昭和丗六年四月廿七日 宮入昭平
北向山観世音御本堂改修破以堂宇使用古釘作控之 應吉田花里氏需】昭和36年(1961) 個人蔵
人間国宝・宮入行平作。多くの刀工を育て、宮入一門会ができました。
刀のことは、さほど詳しくない私ですが、この日拝見した作品の中で、最も好きになった御刀です。
どなたの作か説明文も見ず近づいていきましたが、
すーっとした伸びやかなかたち、刃文も同じようにすーっとまっすぐで、
なんとクールな!美しい!と思ったのです。
人間国宝って、こういうことね、と思った次第。もう、うっとりです。
北向観音さんのお堂の古釘から刀を作ったなんて、これまたすごいこと!
感動でもあります。
これをお持ちの方がいらっしゃる、ちょっと、いや、とっても、うらやましい。
拝見できてよかったです。
この日、会場は若い方がたくさんでした。
そして、女性のほうが男性の倍ぐらいいらっしゃいました。
「刀剣女子」ですねっ!
さて、この展覧会は終わってしまいましたが、
上田市立博物館、鉄の展示館、真田宝物館にて、常時展示されている作品も多いです。
どうぞ、足をお運び頂き、本物を鑑賞していただきたいと思います。
(ピンボケ写真ばかりですみませんでした。)
************
アイキャッチ画像
【短刀 銘 源正雄 嘉永元年八月日】江戸時代 嘉永元年(1848) 上田市立博物館所蔵
山浦真雄作。
************
上田市立博物館
坂城町鉄の展示館
埴科郡坂城町坂城6313-2
0268-82-1128
9:00-17:00
休館日:毎週月曜日ほか
真田宝物館
長野市松代町松代4-1
026-278-2801
9:00~17:00 (冬期 16:30)
- 休館日:毎週火曜日ほか
※イベント等につきましては、各施設等へ直接お問い合わせください。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
上田地域振興局 総務管理課総務係
TEL:0268-25-7111
FAX:0268-25-7115