2012.04.11 [ 職員のみつけた情報コーナー ]
旅館で究極のリサイクル
商工観光課のF1号です。
上田市の別所温泉の皆さん方は、地元食材の活用に積極的に取り組んでおられます。一つの取り組みとして、①旅館で調理の際出る野菜屑やお客様の食べ残しを生ごみ処理機にかけて堆肥化 → ②堆肥を自分たちの畑で活用して野菜を無農薬で生産 → ③できた野菜を旅館で料理に使用 というリサイクルを行っています。
上の写真は、「上松屋」さんに設置された生ごみ処理機です。松くい虫でやられたなどで伐採されたカラマツを使って作られたもので、全部で3台設置されており、この旅館で出る生ごみをすべて処理しています。金属製の羽根で攪拌して堆肥にするもので、手のひらに乗っているものですが、いやな臭いはしません。
次の写真は、堆肥を使って野菜を生産しているところです。この時期なのでハウス中心ですが、一年中供給できるそうです。
上松屋さんでは、毎日、7kg~20kgの生ごみが出るそうですが、これは、一日お客一人当たり350gになるということです。
処理する手間はかかりますが、処理場に出して燃やしてもらう経費やエネルギーはなくなりますし、自前の有機野菜をお客様に提供できます。
また、処理機は松くい虫被害などの地元産カラマツで作られており、ステンレスなどで作られたものは百万円単位の値段がするようですが、これは格段に安く済むそうです。
料理長さんがおっしゃるには、やり始めてもう3年になるが、手間がかかるのでその点はたいへんだが、最初のうちはともかく、今ではもうやめられないそうです。旅館になくてはならないものになっているんですね。
こうした取組みがどんどん広がっていけばいいなあと、帰りの車の中で正直思いました。
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