2022.09.20 [ 職員のみつけた情報コーナー ]
蓮池薫(はすいけかおる)さんの講演をお聞きしました。~まるこ春秋学園記念講演会・信州丸子夏期大学特別講演~
こんにちは。
上田合同庁舎のちゃぴです。
令和4年8月17日(水)に上田市丸子文化会館セレスホールで生涯学習講座のまるこ春秋学園「第50回記念講演会」、信州上田丸子夏期大学特別講座が開催されました。
今回の講師は、蓮池薫(はすいけかおる)さんです。
1978年に北朝鮮に拉致されて、24年間もの長きにわたり、現地で生活された方です。
蓮池さんの講演は、信州丸子夏期大学の特別講演、まるこ春秋学園(生涯学習の講座)との共催という位置づけで開催されました。
なお信州丸子夏期大学では、蓮池薫さんの特別講演のほか、8月23日から5人の著名人をお呼びして講演を開催しました。
今年のテーマは、「多様性の時代を生きる」です。
信州上田丸子夏期大学も開催開始から60年の節目を迎える記念の年ということです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この講演会の開催チラシを見て、蓮池薫さんの講演があると知ったとき、ぜひ「話を聞いてみたい」と思った私です。
ある日突然、北朝鮮に連れ去られて(蓮池さんは、新潟県柏崎市の海岸から連れ去られました。)現地で24年間も生活することを余儀なくされた方です。信じられないような大変な体験をされた方です。
演題が「拉致の真相と解決への道」ということを知り、ますます、その真相、お話をを聞きたくなりました。
この講演会(信州丸子夏期大学)は、予約もいらなくて、入場無料ということも素敵です。
信州上田夏期大学は、有名な講師のお話を予約、入場料無料でお聞きできるという魅力的な企画です。
改めて、それが60年も続いているということも素晴らしいことだと思いました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
本日の講師の蓮池さんは、1957年新潟県柏崎市生まれ。
中央大学法学部3年生在学中に前述のとおり、北朝鮮に拉致され、24年間、現地で過ごした後、2002年日本に帰国。
帰国後は、1年間の柏崎市役所勤務を経て、新潟産業大学嘱託職員・非常勤講師として働くかたわら、中央大学に復学。
その後、2008年3月に復学した中央大学を卒業。(すごい努力をされたんでしょうね)
現在は、新潟産業大学経済学部准教授をなさっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
講演は、午後3時から4時30分の1時間半にわたり行われました。
冒頭から、蓮池さんは、アクセル全開でした。
ホワイトボードを使って説明されたり、全般にわたり、わかりやすい説明でした。
さすが大学の先生!という印象を受けました。
何よりもその半生の経験のすごさです。
北朝鮮へ連れ去られたときのこと、その後、現地での生活、そして帰国したことなどをお話いただきましたが、話を聞いてもなお、想像がつかないほどの大変な思いをされたのだと思いました。
連れ去られ、ある程度過ぎたときに「ここで暮らすしかないんだ」と諦観したということです。
「そう思いあきらめて暮らすことが、生きていく術だった」と言っていました。何とも切ないお話ですね。
その後、2002年に帰国することができたということです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
講演後、参加者から日本政府の対応のこと、今後のことなどについて質問が出ました。
全般にわたり、やはり大変な経験をされた方のお話は、重みがありました。
まだ拉致されたまま、日本に帰ってきていない人もいらっしゃるということ。
お話をお聞きして、一日も早くこの問題が解決されることを祈らずにはいられませんでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
著名な文化人をたくさんお呼びしての信州丸子夏期大学は60年目、そして、まるこ春秋学園(生涯学習講座)の講演も50回を迎えるということ。
それぞれ、記念の節目を迎えるということですが、長きにわたり、良い企画を開催してくださっていて本当に素晴らしいことです。
今回の講演会も、予想どおり良いお話が聞くことができました。
参加できて本当に良かったです。
蓮池薫さんの著書もあるということを知り、「機会があれば、読んでみたいな」などと思いつつ会場を後にしました。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
上田地域振興局 総務管理課総務係
TEL:0268-25-7111
FAX:0268-25-7115