東信労政事務所です。

人間ドックでの検査項目の一つ超音波診断、体にゼリー状のものを塗って、小さい懐中電灯みたいな機械(「プローブ」と言うらしい)で体中を撫でる検査、あの検査が病院以外でもできるようになるとしたら・・・。
実際、会社の応接室でその様子を目の当たりにしました。
診断画像の中身は、素人にはサッパリわかりませんが、そばに置いたタブレットにしっかり体内の様子が映し出されていました。

上田市踏入の上田日本無線株式会社さんでは、無線通信事業から進化した医療分野での製品づくりが主力となっています。
長年培ってきたワイヤレスの技術が、医療の世界に応用されているのです。
超音波診断装置もワイヤレス、つまりコードがなくなったことにより、検査がしやすくなったばかりでなく、装置の携帯が可能となりました。
社名からは推し量れませんが、すでに製造の６割が医療分野とのことです。

そんな上田日本無線さん、多様な働き方の導入などにより、職場環境の改善を図った企業を県が認証する「職場いきいきアドバンスカンパニー」の３つのコースで認証されました。
３つのコースとは、
様々なライフスタイルやニーズに合わせた働き方ができる企業を認証する「ワークライフバランスコース」、
多様な人材を活かし、イノベーションを生み出している企業を認証する「ダイバーシティコース」、
若者や氷河期世代の育成に積極的に取り組む企業を認証する「ネクストジェネレーションコース」。
さらに、この３つすべてが認証されますと、「アドバンスプラス」という上位認証となり、上田日本無線さんは、このアドバンスプラスとなったのです。
育児短時間勤務、多目的特別休暇、養護学校からのインターンシップの受け入れ、従業員の資格取得支援など様々な取り組みが評価されました。

東信労政事務所では、９月８日（木）に会社を訪問し、認証書をお渡ししました。

取締役・事業支援本部長の松川晋至さんからお話をうかがいました。
・従業員の皆さんが働きやすい環境で、安心・安全に働けることを、会社としてＰＲしていきたい。
・５０代の人にはキャリア研修を受けさせ、人生を振り返ってもらい、今後に活かしてもらう、ということもしている。
・従業員の皆さんには、自分の時間も大切にしてもらいたい。
とのことでした。
コロナ禍により社内のイベントができなくなり、コミュニケーション不足を心配されていましたが、県のエースプロジェクトにも参加し、健康経営に努めているとおっしゃっていました。

おうかがいするまで、医療用の製品をつくられているとは全く存じ上げませんでした。
医療現場の大いなる革新、上田日本無線さんの益々のご活躍を期待しております。

東信労政事務所では、労働に関する相談を受け付けています。
電話　0268-23-1629

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ＰＳ　今後、以下の「労働フォーラム」を予定しています。
どうぞ、奮ってご参加ください。

（１）上田会場
日　時　　令和４年１０月３１日（月）１３：３０～
場　所　　長野県上田合同庁舎６階講堂
テーマ　　「働き方改革と労働契約」
講　師　　大野法律事務所　弁護士　大野薫氏

（２）佐久会場
日　時　　令和４年１１月１０日（木）１３：３０～
場　所　　長野県佐久合同庁舎５階講堂
テーマ　　「若者を採用・定着化できる企業のヒミツ」
～ポイントは教育体制・評価制度・組織文化～
講　師　　合同会社リベレイター代表　白石真樹氏