じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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上小地域のお菓子 その17 - 国宝最中 に 義民太鼓 -

商工観光課のF1号です。

上小地域のお菓子を紹介するシリーズ。今回は、青木村に本社と工場が、上田市にお店がある和菓子屋さん沓掛製菓のお菓子です。


 青木村には、大法寺というお寺があります。大和朝廷の時代、全国統一のため、街道が整備されました。その一つ「東山道」は、都から岐阜県、松本市付近を通って保福寺峠を越えて青木村に。そして信濃の国府の上田から碓氷峠を越えて関東に抜けます。この東山道の中継の拠点「浦野駅(うらののうまや)」近くに建てられたのが大法寺。8世紀初めの建立とも言われています。このお寺に国宝の三重塔があります。屋根の反りがとてもきれいで、見返りの塔と呼ばれて、村の観光の拠点の一つです。
この国宝三重塔をモチーフにしたのが「国宝最中」です。皮には、三重塔と「国宝」「大法寺」の文字が刻まれています。

 また、義民太鼓という饅頭もあります。
江戸時代から明治初頭にかけて、上小地域でも百姓一揆が多く発生しました。その中でも青木村から始まったものも多く、上田藩最大の一揆といわれる「宝暦騒動」(1761年)や明治2年(1869年)の「上田騒動」などがあります。「夕立と騒動は青木から」とも言われたそうです。その首謀者は、多くが処刑されましたが、人々からは「義民」として称えられ、祠を建てて氏神として祀られたり、碑やお墓も建てられたりしています。そうした義民が多いことから、青木村は義民の里と呼ばれ、村の「歴史文化資料館」や図書館には一揆の資料がたくさんあります。
沓掛製菓の「義民太鼓」は、もちろんそうしたことから名づけられたのでしょう。
むらには、このほか、太鼓を演奏する「義民太鼓保存会」があったり、「義民そば」というそば屋さんもあります。

沓掛製菓のお店は、青木村の境に近い上田市の福田という地籍にあります。国道143号線沿いのところです(下の写真左)。また、本社と工場は青木村にあります(下の写真右)

沓掛製菓では、ご紹介したお菓子のほか、栗を使ったお菓子や草もちなどの餅菓子もいろいろあります。
青木村では、松茸や新しい新品種のそば「タチアカネ」(こちらです)といった「食」をご紹介しましたが、甘いものもいいですよ。


沓掛製菓の場所(お店)
住所:上田市福田27-10
電話:0268-21-1777

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