じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

木刀(ぼくとう)でない木の刀?

地域政策課のOです。

東御市に木でできた刀が多く保存されている場所があるというので、行ってきました。

場所は東御市の祢津という地区にその場所はあります。


刀が納められているのは「大日堂」というお寺の境内にあるお堂です。

「お寺に刀?」と思われるかもしれませんが、相模国(今の神奈川県)に本社がある石尊大権現が農耕の神で、祢津では講をつくり豊作を祈って勧請したり、本社で参拝し持参した木刀を拝み清めて持ち帰ったそうです。
このため、この刀は「石尊さまの納め刀」と呼ばれています。
今では大日堂境内に建っている石尊社内にこの刀が納められているのですが、この中には1780年代から現在に及ぶ間の刀が大小100振り以上あるそうで、これほど数が多いのは他に例をみないと言われているとのこと。

納められているお堂を覗くと、確かに多くの刀が専用台の上に横にして並べてあります。
格子の窓から覗いて見ることしかできませんので、全体が見渡せませんが、かなり長い物です。1本2m近くあるでしょうか、確かに日本刀の刀身そのものの形をしています。

このように年代も書いてあるのですが、古いものは文字が読みにくく分かりませんが、明治時代のものに比べても雰囲気からかなり前のものと分かります。

この石尊堂がある大日堂は武田信玄が長野の善光寺からご本尊を山梨の甲斐善光寺に移そうとしたときにこのお堂に一時安置をしたといわれている大変由緒ある場所です。

静かな境内で200年以上も営々と行われている行事と歴史に触れて心が引き締まる思いがしました。

※刀の全容が分かる写真は八十二文化財団のHPに掲載されていますので、興味のある方はご覧ください。

所在地:長野県東御市祢津1714(長命寺から少し上ったところに大日堂があります)

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