2013.06.06 [ 職員のみつけた情報コーナー ]
上小ふしぎ発見!?(その9) もしやこのタンポポは・・・
ミステリーハンター見習いのKです。
過日、田植えの手伝いに行った田んぼの土手にタンポポが咲いていました。何気なく見ているといつも目にするタンポポとは違うような・・・
花の下の総苞外片(そうほうがいへん)を見てみると……、反り返っていません。ひょっとしたら在来種!?
タンポポにも外来種と在来種があることはだいぶ前に聞いていたので、機会があるたびにタンポポの花の下にある総苞外片(左の写真の赤丸で囲まれた部分の茎に近いところ)を確認していたのですが、どれも外来種で、実際に在来種を目にしたのは今回が初めてかもしれません。
小さい頃はタンポポで遊んだりしましたが、当時はタンポポに何種類もあるなどと思っていなかったので、在来種で遊んでいたのかもしれませんが……
外来種と在来種を見分けるポイントは、前記のとおり、総苞外片が反り返っているかどうかです。花が咲く前だと一目瞭然とのことです。
ただ最近は外来種と在来種との交雑種が見られるようになり、総苞外片が横に広がったり、一部の総苞外片だけが反り返ったものも見られるようですから、今回私が紹介しているタンポポも実は交雑種かもしれません。
そう言えば、次の写真のタンポポ、総苞外片は反り返っていないんですが、茎がかなり長いんですよね。
なお、外来種は、日本の在来の生物と競合したり生態系を損ねることが懸念されることから、いわゆる外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)の要注意外来生物に指定されています。
在来種は激減したと言われますが、2010年に西日本19府県で行われた調査では外来種の比率は55%ほどだったようです。在来種が頑張っていると思うのは私だけでしょうか。
(詳しくは、「タンポポ調査・西日本2010」のホームページをご覧ください。)
注意して見ると、このあたりには在来種と思われるタンポポが多く見られます。最近は在来種を盗掘する人もいるようなので撮影した場所を詳しく紹介することは控えますが、上田市郊外です。このあたりは大規模な土地の改変が行われてこなかったので、たくさん残っているのでしょうか。
在来種の開花は年1回とのことなので、花のピークを過ぎた今年は総苞外片では区別しにくいかもしれませんが、皆さんの周りで咲いているタンポポも在来種かもしれませんよ。
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