2013.10.15 [ 職員のみつけた情報コーナー ]
別所線の魅力 「別所線牧歌」の風景を巡る 1番
上小地方事務所のY夫です。
「別所線牧歌」という曲。私の買ったCDでは、塩田出身のコカリナ奏者黒坂黒太郎さんがコカリナを吹き、奥様の矢口周美(やぐちかねみ)さんが歌っています。「別所線イメージソング」として、平成16年(2004年)に発表されたものです。廃線の危機にあったこの頃の別所線。存続のための活動として歌を作ることになり、歌詞は一般から募集して市内の方のものが採用され、それに黒坂さんが曲をつけたもの。このあたりのことはこちらのブログでどうぞ。
この曲の歌詞には、別所線の沿線の風景、名所などがたくさん織り込まれています。
ということで、これらを写真で巡ってみようというシリーズです。
初回は、1番。歌詞をまず見ておきましょう。「千曲の流れ 歌うせせらぎ 水色の街 走る山脈 広がる水田 りんごの畑 松茸の山 大学の駅 この里が好き この匂いが好き 小さな電車が好き 涙あふれるほど好き 不器用な風流れてるけど 耳を澄ませばレールの音」
「千曲の流れ」。別所線が千曲川と接するのは、上田駅から城下駅の間の鉄橋を渡るときだけ。でも千曲川から取水した六ケ村堰という農業用水を、戦死された画学生の絵を展示する無言館のすぐ横にある貯水池までポンプアップし、そこから塩田平に流していますので、千曲川は大いに関係があると言っていいでしょう。
「走る山脈」。別所線の電車から外を見ると、遠くには多くの山々が望めます。写真は、下之郷駅と中塩田駅の間の田んぼの中から写したもので、左から「安曽岡山」「独鈷山」ちょっとおいて「女神岳」「夫神岳」。ほかにも、西には「子檀嶺岳」が見えますし、北には「太郎山」や「虚空蔵山」など。東には「烏帽子岳」に「根子岳」「四阿山」。晴れた朝のすっきりした山もいいですし、夕暮れのシルエットも何か感じるものがあります。
「広がる水田」。下之郷から別所温泉までは線路の両側(南北)に田んぼが広がっています。昔から上田地域の穀倉地帯でしたから。もう少したったら稲刈りという時期の写真。豊かな実りの中を走る電車、「自然と友だち1号」です。
「りんごの畑」。昔から比べるとりんごを作る方は減っています。でも、まだまだ畑はあって、電車の中からりんごの実の色づくのを見るとうれしいですよね。畑の向こうを走っている電車は、「自然と友だち2号」です。
「松茸の山」。去年、おととしと不作でした。今年は期待できそう。車を走らせていると、松茸小屋の看板が目立つようになりました。
「大学の駅」。長野大学と上田女子短大のすぐ近くの「大学前駅」です、その名のとおり。別所線の駅の中で一番若やぐ駅でしょうか。朝晩はほかの駅でも高校生がたくさん乗り降りしますけど。仕事帰りにこの駅を通過するとき、学生さんたちが大勢、上田行きを待っています。長野大学の向かいには、学生さんたちが多分大好きなケーキのお店があります(この店を含め駅周辺のおいしいものの情報はこちらのブログで)。
次回は2番をご紹介。文化財がたくさん出てきます。
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