じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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~令和元年東日本台風 災害復旧の歩み~

昨年の今日、朝から降っていた雨は午後になって急に強まり、夜中まで続きました。

この日の雨は、上小地区の気象台3観測所の内2か所で史上最大の日雨量を記録し、多いところでは1年の1/3に相当する雨が1日で降りました。

各地で大洪水が起こり、上田建設事務所が管理する道路、橋、護岸等の施設200ヵ所で約92億円の施設被害が発生し、特に雨量が多かった上田市真田や丸子地区等の9渓流で土石流も起きました。

あれから1年、災害復旧の取り組みは現在も進行中ですが、特に社会的に影響の大きかった箇所について、この一年の歩みを振り返ります。

 

〇海野宿橋・千曲川護岸崩落災害(東御市 本海野)

長い時間の洪水が河岸と川底を大きく削り、13日未明には護岸が崩落し、背後の海野宿橋橋台が川に落下するとともに、橋脚も土台側面が露出する危険な状況となりました。

落橋の恐れがあることから、橋の下を通る「しなの鉄道」が運休し、通勤・通学に大きな支障がでるとともに、各地で大渋滞も発生しました。

1日も早いしなの鉄道の運行再開を目指し、危険になった橋の補強工事等を24時間体制で行い、約1か月後の11月15日に運行を再開することができました。

途中、新幹線での代替輸送、国による代行工事等、大変なご支援を頂いたこと、昼夜を問わず工事に従事していただいた建設業者の皆様、関係された皆様に深く感謝しています。

復旧工事は、再度の災害を防止するため、さらに強固な施設を国において実施していただいており、河川工事は年度内に完了予定です。海野宿橋も橋台工事に着手しており、早期復旧に向け尽力いただいています。

(発災直後 令和元年10月14日)

 

(応急仮工事中 令和元年11月8日)

 

(応急仮工事完了 令和元年12月中旬)

 

(復旧工事中 令和2年10月初旬)

 

〇田中橋右岸県道崩落災害(東御市 田中橋)

洪水により田中橋下流の川岸が削られはじめ、上流の田中橋まで達した12日18:30頃、橋台裏の道路が約20mにわたり突然崩落しました。通行していた車両3台が転落し、懸命の救助にもかかわらず1名が亡くなってしまいました。改めてご冥福をお祈りします。

この県道は1日約13,000台が通行する重要な路線で、迂回道路では渋滞や混雑が起きる等、たいへん不便な状況となりました。

工事箇所は狭く、家屋やガス管等支障物もあり、厳しい現場でありましたが、関係者のご努力、ご協力により早期に工事着手ができました。また、休日を返上し、夜遅くまで作業された施工業者のご努力もあって、5か月後の3月11日には通行が可能となりました。

通行再開時の地域の皆様の喜びの声を聞くことができ、関係された皆様に改めてお礼を申し上げます。

橋周辺の工事は完了しましたが、削られた川岸や川底を強固にする護岸等の工事は現在も継続しています。

 

〇内村橋沈下災害(上田市 内村橋)

川の中に橋脚等の支障物があると、支障物周辺の流れは乱れ、流木が引っかかる等、災害が起こりやすい箇所になります。川底も掘られやすくなるため、橋脚周辺には補強の施設を施しています。

内村橋も補強工事はなされていましたが、長い時間大洪水にさらされたことで、河床が削られ、12日に上流側の歩道橋が落橋しました。

さらに、25日には車道橋の橋脚で約20cmの沈下が確認されたことから、橋を全面通行止とし、それは現在も続いています。

復旧工事では、部分的な補修・補強も検討しましたが、橋脚を無くすことが最善と考え全面架け替えとしました。少しでも早く完成させるため、調査設計等の作業を急ぐとともに工法も工夫し、来年11月末には通行止めを解除できる見込みとなりました。

作業された皆様に感謝するとともに、施工業者の皆様には安全で着実な工事実施をお願いします。

 

上田地域の県管理道路50路線中、28路線39か所で通行止めとなった道路も、現在では内村橋と青木村豆石峠を残すのみとなり、その箇所も通行止め解除の予定を発表いたしました。

今回の災害では、迅速に調査等をしていただいたコンサルタントの皆様、関係者との調整等にご協力いただいた市町村や住民の皆様、様々な困難の中、安全・迅速に復旧工事を担っている建設業者の皆様、災害を担当した職員と応援していただいた県内外の土木技術職員等、関係された皆様の多大なるご尽力に深く感謝いたします。

しかしながら、災害復旧はいまだ道半ばです。今後も皆様のご協力を頂き、地域のため一日も早い復旧工事の完了を目指してまいります。

上田建設事務所

 

 

 

 

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