皆様、ごきげんよう!林務課です。
「ちさん探訪記」では、治山工事の様子や森林の状況などを紹介していきます。
「まいど、ちさんマンやでぇ。今回は何を紹介してくれるん?」
ちさんマン
「今回は僕が初めて1から担当して、しゅん工した栄村中条川の工事について紹介するよ。」
中条川は平成23年3月12日に発生した長野北部地震(震度6強)により、大規模な山腹崩壊が起きました。そして、今日まで様々な復旧作業が行われてきました。
(発生当時) (令和4年時点)
「あー、ここは県内でも特に被害が大きかったから今でも鮮明に覚えとるなぁ。」
「うん。当時は新聞やニュースでも大きく取り上げられたよね。」
「それでも、今ではいろんな復旧工事を行ったことで徐々に自然豊かな山へ戻ってきているんやな。それで、あんたは何の工事を担当したん?」
「僕は、主に導流堤の改修と排土工の工事を担当したんだ。簡単に説明すると、導流堤とは土砂や水の流れを正しい方向へ導いてあげるもので、排土工は土砂を排出することだよ。それじゃあ、施工前と施工後の写真を見比べてみよう!」
(導流堤 施工前) (排土工 施工前)
(導流堤 施工後) (排土工 施工後)
「おぉ~、施工前と施工後を見比べると違いが明確やな。ほんで、この工事は何のために行ったん?」
「お、ちさんマン君いい質問するねぇ。導流堤の施工前写真を見ると、奥の方に治山ダムがあるのがわかるよね。上流にまだ残っている不安定土砂が崩れ落ちてきたことを想定してシミュレーションを行った結果、治山ダムの脇を超えて、下の保全対象まで土砂が流れ出てしまう結果になったんだ。そこで、土砂が流れてきても受け入れられるように排土工でポケットを作るとともに、導流堤を改修して土砂が保全対象の方に行かないようにしたんだ。」
「なるほど。地域を守るための大事な工事やったんやな。そういえば1から担当してしゅん工した初めての工事だったんやろ?なんか感想とかないんかい?」
「う~ん。今は安心と嬉しいって気持ちが半々かな。新規で採用されていきなり担当になって、何から始めたらいいのかとか僕が監督員で大丈夫なのかとか色々な不安があったんだ。だから、無事にしゅん工できて安心したし、工事をやり遂げることができたっていう嬉しいって気持ちもあるよ。」
「そうやな。最初はだれでもわからないことだらけで、不安になることはあるもんや。それを乗り越えてこそ、達成感というものが得られるんや!」」
「でも、やっぱりまだ専門的な知識や緊急なことに対応する力が足りないとも思ったんだ。これからいろんな工事を担当することになるけど、一つ一つの経験を自分のものにして一人前になれるよう頑張るよ。」
「そう思うことは大切なことや。精進することを忘れなさんな。君が一人前になるのを楽しみに待っとるぞい!」
「ほな、今回はここまでやで~」
―おしまい―
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