北信州からごきげんよう 北信地域の現地機関からのお知らせとともに、千年風土の豊穣の地「信越自然郷」の魅力をお届けします。

北信州からごきげんよう

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令和7年度北信地区人権研修会が開催されました

こんにちは、総務管理課人権担当です。
11月18日(火)、長野県飯山庁舎大会議室にて、北信地区企業人権教育推進連絡協議会との共催で「北信地区人権研修会」を開催しました。
当日は、企業関係者、県職員、市町村職員など約40名の皆さまにご参加いただきました。
講師には長野県人権啓発センターの中村弘文氏をお迎えし、「障がい者の人権を考える ~バリアフリーの実現に向けて~」をテーマに、障がいのある方を取り巻く現状や合理的配慮の重要性、さらには、私たちが日常で見落としがちな「心のバリア」などについて深く学びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

【研修会の様子】

《無意識の思いに気づく》

研修会の冒頭では「無意識の思い込み」をテーマにしたアイスブレイクを行い、私たち自身が持つ偏見や先入観に気づくことからスタートしました。こうした気づきは、無意識の思い込みにとらわれず広い視野を持つことの大切さを改めて認識する機会となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

【研修会の様子】

講義では、障害者差別解消法の改正により、合理的配慮が義務化された背景や、「社会的障壁」をなくすための視点が紹介されました。合理的配慮とは、障がいのある方が社会の中で直面する困りごとを解消するために、設備やルール、時間などを調整することです。これは特別な優遇ではなく、誰もが持てる力を発揮できるようにするための合理的な対応であり、私たちの理解と協力が不可欠です。

さらに、合理的配慮を進めるためには、「社会的バリアを取り除く申出」→「建設的対話」→「合意形成」→「合理的配慮の実施」というプロセスが重要です。障がいのある方の声を丁寧に受け止め、事業者や関係者が過重な負担にならない範囲で対応策を検討し、双方が納得できる形で合意することが重要であるとの話がありました。

また、物理的なバリアだけでなく、偏見や誤解といった「心のバリア」をなくすことも欠かせません。

挨拶や自然なコミュニケーション、障がいのある方を一人の人として尊重する姿勢が、心のバリアフリーを広げる鍵となります。

今回の研修を通じて、私たちの身近にある「障壁」を改めて認識し、誰もが安心して働ける環境をつくるためには、小さな思いやりや声掛けが重要であることを学びました。本日ご参加いただいた皆様には、研修で学んだ障がい者の人権に関する知識を、地域やご家庭で共有いただければと思います。

 

 

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