2016.04.26 [ 北アルプス地域の自然・景観・名所その他 ]
「塩の道と雪形紹介」 ~歩いて感じる、春の息吹といにしえの情景~
長野県姫川砂防事務所のYYです。
北アルプスに雪形が姿を現わす5月初めの小谷村・白馬村・大町市。
その3市村を継ぐ「塩の道」を楽しく歩くお祭りが、毎年盛大に行われます。
昔の旅姿に扮した地元民と一緒に、街道の草の匂いを愉しみ、自然とふれあいながら、昔を旅してみませんか。
「塩の道」とは、塩や海産物を山国に輸送する道です。
上杉謙信が対立する武田信玄に塩を送り「敵に塩を送る」ということわざにもなった「義の塩」伝説のルートが
千国(ちくに)街道だったと考えられています。
千国街道は、新潟県糸魚川市から松本市までの約30里、120kmの交易ルートです。
糸魚川産のヒスイ、信濃産の黒曜石がこのルートで流通していたとも言われています。
近世では、春~秋は牛方・馬方が牛馬を使って、また深い雪に埋もれる冬は、背中に荷物を背負う「歩荷(ぼっか)」と呼ばれる運搬人が、海産物を信濃へ、農産物を越後に届けました。
今も残る古道には、往時をしのぶ馬頭観音や牛つなぎ石、牛方宿などが残されています。
開催日は3日間で、コースは4コースあります。
5月3日(火)は、小谷村の千国コース。約9km。
5月4日(水)は、白馬村の落倉自然園コース。約9km。
5月5日(木)は、大町市の湖畔道中コース。約11km。
山麓道中コース。約10kmです。
参加費は無料で、当日受付です。
山麓道中コースのみ事前申し込み限定100名です。
各コースとも、地元のふるまいが予定されています。
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