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大町地域における地熱資源の活用についての第2回学習会を開催

 環境課自然エネルギー担当です。
 平成27年10月23日(金)の午後、38名の参加をいただき、「平成27年度大町地域地熱発電理解促進事業」第2回学習会が開催されました。

 講師には実際に温泉熱発電(バイナリー発電)を行い、地域活性化につなげている二つの地域からお越しいただきました。

 お一人目は、新潟県十日町市松之山温泉において地域の方を巻き込んで地域の活性化に取り組んでいる松之山温泉合同会社まんま代表 ひなの宿ちとせ専務取締役 柳一成さんに「松之山温泉における地熱開発理解促進関連事業での事例について」と題してご講演をいただきました。

 会社名の「まんま」は、生まれ育った土地の、本来ここにあるべき物、そして生活をそのまんま伝えたい。そして楽しんでいただきたい、との思いから名付けたとのことです。
 お客様の声を反映した様々なオプショナルツアーの提案、地元の産物を生かした「雪国A級(永久)グルメ」の提案などを行っています。
 温泉の活用では低温調理法「湯治豚」を提案するなど、地熱を活用して地域を元気にしている状況について、豊富な事例に基づき、熱心にお話をいただき、バイナリー発電及び熱水を活用した地域振興に関して理解を深めるためにはよい機会となりました。
柳講師

 お二人目は、福島県福島市土湯温泉においてバイナリー発電を行い地域の活性化を進めている株式会社元気アップつちゆ 代表取締役 加藤勝一氏から「土湯温泉におけるバイナリー発電と熱水活用による地域振興について」と題してご講演をいただきました。

 東日本大震災などにより被災し、来訪者が激減した福島市土湯温泉を「訪ね観る 誰もが憩う 光るまち」をテーマに再生協議会を立ち上げ、「自然再生エネルギーを活用したエコタウンの形成」などを目標に掲げ、行政を巻き込んでまちづくりにつなげていった経過について熱心にお話をいただきました。

 バイナリー発電施設(400kW/h)はまだ稼働していません(平成27年11月稼働予定)が、砂防堰堤を活用した小水力発電施設(140kW/h)は稼働しており、このほか、風力や太陽光発電施設の建設を予定しているとのことで、掲げた目標に向けて、実現していく実行力を迫力あるお話の中に感じました。なお、施設の見学の方もおよそ月200名来訪するということです。

 また、バイナリー発電施設の仕組み、設置に向けた合意形成や法手続きなどについても詳しくご説明をいただき、バイナリー発電に関して理解を深めるためにはよい機会となりました。
加藤講師

 この学習会は、経済産業省の補助事業である「地熱開発理解促進関連事業支援補助金」を活用し、大町地域における地熱発電等に対する理解を深めるための学習会を開催してきたものです。
平成26年度の成果をもとに、平成27年度においても、引き続き、事業化に向けた調査を進めています。

 全体構想では、温泉熱発電ばかりでなく、木質バイオマスの活用や冷却水の余熱を活用した温室ハウスの設置などを構想するものであり、構想が実現した場合は、地域の振興につながるものとして期待されています。

  お問い合わせは、下記へお願します。
 大町地域地熱発電理解促進コンソーシアム※(事務局:大町市温泉開発株式会社) 
 担当 :総務部長 山本 慎介 電話 : 0261-22-1616、 FAX : 0261-22-8022、
 E-mail:onsenkyo@taupe.plala.or.jp

※「大町地域地熱発電理解促進コンソーシアム」の概要
 代 表:小日向 忠 氏 (大町市温泉開発株式会社 代表取締役)
 構成員:大町市温泉開発株式会社、葛温泉株式会社、大町市、長野県北安曇地方事務所
 目 的:「大町地域地熱発電理解促進事業」を行うことにより、大町地域における地熱発電等に対する理解を深める。

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