2018.05.31 [ 北アルプス地域の自然・景観・名所北アルプス地域のイベント北アルプス地域の食文化・味 ]
「日本酒造りプロジェクト」が始動しました!
こんにちは。北アルプス農業改良普及センターのししゃもです
昨年から白馬村で取り組みが始まった「日本酒造りプロジェクト」についてご紹介します。
白馬村では八方尾根開発株式会社の企画で昨年から「日本酒造りプロジェクト」に取り組んでいます。このプロジェクトは、白馬村の新たな「日本酒」ブランドを観光客や地域の方々に関わってもらい、作ろうという取組みです。使用している酒米は、長野県農業試験場(須坂市)で育成された「信交酒545号(山恵錦)」という酒米です。
プロジェクト1年目の昨年には、観光客や地域の方々に参加していただき、酒米の田植え~稲刈りなどを行ない、日本酒「白馬八方 黒菱」が誕生しました
そして今年も5月19日に本年度 プロジェクト第1弾となる「酒米田植えツアー」が行われました。
イベント当日は、前日からの雨も止んで晴れ空となりました。田植え会場は、白馬村野平地区です。目の前に八方尾根を望める絶好のロケーション!のはずですが、この日は残念ながら雲に隠れて見ることはできませんでした。まだ風が冷たく肌寒い中でしたが、県内外から全体で100名以上が集まりました。
イベント開会の挨拶のあと、いよいよ田んぼへ。今年は2枚の田んぼで手植えを行ないました。
家族連れで参加されている方も多くいました。
下の写真の真ん中の方、ずば抜けて早い男の子がいます!白馬村在住とのことで、さすが地元っ子、慣れているようでした。
自ら泥んこになって田植えを楽しんでいる方、「おいしいお酒を飲みたい」という一心で頑張る方、それぞれに田植えを楽しんでいる様子でした
1時間と少しかかって田植え終了です
この田んぼには圃場管理システムが設置されています。ほ場の気温、湿度、風向、風速、照度、日照時間、水温、土壌pHなどのデータを記録し、酒米栽培に役立てようという取組みも行われています。
さて、田植え後は、昨年仕込まれた「白馬八方 黒菱」で乾杯!地元食材や大きな鯛も出てきて大いに盛り上がりました
普及センターからは「信交酒545号(山恵錦)」の品種紹介をさせていただきました。この酒米は県内で作付が多い美山錦に代わる有力品種として期待されている品種です。美山錦に比べて倒伏しにくく病気に強く、酒造りで重要な心白の発現が優れ、とう精時の砕米が少ない等、生産者側にも実需者側にも好まれる酒米です。
今回は「田植え」イベントでしたが、秋口には収穫イベントも企画されます。興味をお持ちになった方は是非参加してみてくださいね。白馬でしか飲めない日本酒「白馬八方 黒菱」のお酒造りに関われますよ
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