2016.02.10 [ 北アルプス地域の歴史・文化・暮らし北アルプス地域のイベント ]
白銀の雪景色、「炎と太鼓と踊り」、勇壮な大網の火祭り
鬼たちが、燃え盛る火の塔の周りを、雄叫びをあげて踊ります
毎年、2月第2土曜日に、小谷村の大網(おあみ)地区で家内安全や五穀豊穣を祈念した火祭りが開催されます。
大網地区は、海なし県の長野県にあって唯一日本海が見える新潟県境の地区です。
日本海より塩や海産物を運んだ「千国(ちくに)街道」またの名を「塩の道」の荷継ぎ場として賑わった、今は7割以上が65歳以上の高齢化が進んだ地区です。
小谷の厳しい冬が終わり、春が来る節目の頃に、1年がよりよい年であるように、霊山としてあがめられてきた雨飾山の神様にお願いをするための火祭りです。
白銀の雪景色に、かがり火の灯りの幻想的な景色の中、神様を迎える巫女の舞、神様の使いである鬼に扮したフンドシ姿の男達の五穀豊穣を願う踊りが見どころです。
かがり火を中心に松明を持った鬼の舞と神を迎える巫女の舞とが、姫川太鼓の音色と一体となって、静かな里山の夜を彩ります。
真っ白な雪の中に幻想的に揺れる赤い炎が、厳しい冬を耐え忍ぶ小谷の民の力強さを象徴し、生命力に溢れた祭りとなっています。
私としては、鬼たちが燃え盛るかがり火の周りを、「ウォー」「ウォー」と雄叫びをあげて踊り回り、汗が湯気を立てているところが何とも言えない若い力を感じられて好きです。
自分が若ければ、高校時代の文化祭のようなノリで、参加したいくらいです。
是非一度、皆様もお越しください。春の訪れがより感動的なものとなるでしょう。
長野県小谷村の観光公式サイト「大網火祭り」をご覧ください。
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