2012.04.20 [ 職員のみつけた情報コーナー農産物 ]
上田市特産 山口大根のおやき
上小地方事務所のF森です。
今回ご紹介するのは、県の「信州の伝統野菜」に認定されている上田市の「山口大根」を使ったおやきです。
山口大根は、上田市神科の山口地域で約400年前から栽培されている大根で、昭和10年代は信州を代表する野菜だったようですが、その後リンゴなどへの転作によって次第に姿を消していったそうです。
これを復活しようと、平成17年度に地域住民や学生などが集まり「山口大根の会」を結成し、平成19年には、県から信州の伝統野菜に認定されるまでになったということです。
山口大根は、さわやかな辛味があり、でも甘味もあって、水分が少なめで肉質は緻密なので、おろしてそばなどの薬味にしたり、漬物にしたりするほかてんぷらもおいしいです(山口大根に関する情報はこちら)。
このおやきは、山口大根の切干をあんにしたもので、これを商品開発したのは、長野大学の古田睦美教授のゼミの学生さんたちです。また、作ったのは、4月13日にご紹介した「厄除まんじゅう」の製造元の別所温泉にある「島屋菓子舗」です。
4月14日、JRの「駅からハイキング」にあわせて、柳町のコラボ食堂で限定販売されていました(当日の駅からハイキングについての記事はこちら)。
おやきは、少し濃く味付けした切干大根を柔らかく膨らんだ生地に包んで蒸したもので、おいしいです。
古田ゼミの学生さんたちは、上田の地大根の生産と消費を拡大しようと、平成21年度に「地大根レシピ集」を作り、その後も、このおやきや「うえだみどり大根」が入ったパウンドケーキやソフトクリームを作るなど一生懸命普及に取り組んでいます。
残念ながらコストの関係で、これらは常時販売するまでには至っていませんが、早く彼らの熱意がモノになればと期待しています。
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