2016.06.06 [ 南信州の観光・自然・花 ]
南アルプス三伏峠へ植生復元ボランティアに行ってきました!!
また、稜線のガレ場にはニホンジカの足跡もありました。
食害を受ける柵の外と食害を受けない柵の中では草丈が違います。
昨年の作業の時に植生復元の取り組み以降、初の確認が出来たミヤマクロユリの開花株が今年も柵の中で確認できました。
ミヤマクロユリは北海道の低地に生える母種のクロユリとは異なり、花弁が尖った感じを受けます(蕾だと分かりにくいのですが・・・)。更に染色体数も異なり、クロユリは3倍体で2n=36、これに対しミヤマクロユリは2倍体で2n=24です。
2007年から、この活動に参加しておりますが、塩見岳より南部に位置する聖岳の防鹿柵の中ではニッコウキスゲの花が復活して花を付けるようになり、三伏峠ではミヤマクロユリの復活が確認されるようになり、一度は姿を消したかのように思えた貴重な植物たちがこうして花開く時を迎えている事実は大変喜ばしい限りです。これからも県境を越えた仲間たちと一緒に活動を行っていきたいと思います。
「種の保存」は私たち人間の生命にも関わる重要な問題です。みんなで山のことをじっくりと考えてみたいですね!!
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
南信州地域振興局 総務管理課
TEL:0265-53-0400
FAX:0265-53-0404