2016.06.30 [ 南信州の林業 ]
シカから南アルプスの高山植物を守るために、こんな活動が行われています。
林務課です。
ニホンジカの農業被害も深刻ですが、標高2,000mを超える高い山でもニホンジカが高山植物を食べるようになりました。
貴重な高山植物の群落を守るために、伊那市が中心となり、環境庁、国有林関係者、下伊那地方事務所、上伊那地方事務所、諏訪地方事務所、周辺市町村が連携して、「南アルプス食害対策協議会」を創設し、活動を行っています。
平成28年6月22日(水)23日(木)に、仙丈ケ岳周辺の高山植物群落に防護柵を設置する作業を行いました。(標高2,600m付近)
参加者15人が北沢峠から徒歩で約4時間かけて現地まで上り、柵の再設置を行いました。
シカの足跡や植物を食べた痕跡もあちこちに見られ、真新しい糞も確認しました。
人間の手で全ての山を守ることは不可能ですが、登山道周辺の群落を守るために行政の枠や地域の枠を超えた活動に取り組んでいます。
柵の外と中では明らかに違いが見られるようになりました。
一度では柵の設置が完了しないため、来月にもまた出かけることになっています。
肉体的にもかなり厳しい作業ですが、コイワカガミ、キバナノコマノツメなどのかわいい花を眺めながら、がんばりたいと思います。
(当日の写真は以下のとおりです)
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