2017.03.23 [Route Design合同会社代表 津田賀央さん]
二地域居住×山の日サミット vol.2
- お返し?
松井さん)
「森のオフィス」にも、山好きやアウトドア好きの人はたくさんいるんですが、楽しませてもらっているばかりじゃなくて、私たちができることをしたいなって。実際にそういう活動をしている人もいる中で、どんな活動があるのか知りたいという興味もありました。それで、興味を持つ人を増やしたり、既に関心がある人に情報を届けたりできないだろうかと考え始めました。
- 何をしたらいいのか考えるきっかけになるような。
松井さん)
ちょうど「山の日」があるので、年1回、皆でそういうことを考えたり発表し合ったりする場があればいいんじゃないか。自然を守ったり、恩返しできたりするような仕組みを作りたいと思いました。サミットで発表を聞いて、考えて、行動を起こす。そしてそれを翌年発表する。そういうことをサイクルにしていければと。
松井彩香さん
津田さん)
それができれば、山にいるときも「何かできることがあるんじゃないか」って意識できるようになりますよね。年に1回、サミットを開くことで、具体的な活動がきちんと見えるということにも意味があると考えました。
- お二人のように、「山に恩返しをしたい」と思っている人は多いのでしょうか?
松井さん)
私も津田さんも、アウトドアメーカーの「パタゴニア」が好きなんです。パタゴニアは環境活動に熱心な企業なんですが、「パタゴニアの活動発表会があったら行きたい?」「そりゃ行くでしょ」みたいな話になって。自分たちが「面白そう!」と感じるのなら、きっと同じように思ってくれる人もいる気がしました。
津田さん)
僕は、ものを買うとき、どういう企業が作っているものなのかって意識することが結構あります。だから同じように思っている人もいるんじゃないかと思っていました。実際、サミット参加者のアンケート結果を見ると、アウトドアメーカーの取り組みに関して関心がある人が90%くらいいました。商品を買うときの参考にするという人も7割ほどいて。しっかり数字にも出ましたね。
「山の日サミット」は今後も毎年夏に開催予定とのこと。年1回、サミットという場を設けることが、普段からの自然との付き合い方を少しずつ変えることにつながっていくのかもしれません。それが長野県から発信されるというということに、大きな意味があるように感じました。
PROFILE
神奈川県生まれ。幼少期はアメリカ・シアトルで過ごす。2001年、武蔵工業大学環境情報学部を卒業後、大手広告代理店に勤務。2011年末、電機メーカーに入社。移住を考え始めたころに富士見町の「テレワークタウン計画」を知り、「自分自身も移住したいし、この計画をプロデュースさせてほしい」と役場にメール。その流れで2015年から東京と長野県富士見町の二地域居住をスタートさせ、Route Design合同会社を立ち上げる。趣味は山と音楽。2児の父。
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