信州魅力発掘人 信州に魅せられ、活動する人たちの言葉には「信州の魅力」が凝縮されています。信州の魅力を掘り下げ、それを語る「信州魅力発掘人」。山の強さ、美しさ、厳しさ、素晴らしさを知る人たちが「山の魅力」を伝えます。

信州魅力発掘人

信州に魅せられ、活動する人たちの言葉には「信州の魅力」が凝縮されています。信州の魅力を掘り下げ、それを語る「信州魅力発掘人」。山の強さ、美しさ、厳しさ、素晴らしさを知る人たちが「山の魅力」を伝えます。

女猟師×皮革活用 vol.1

- 仕事は、どんなことをやっていたんですか?

3~6歳の子どもとその家族を対象とした自然体験プログラムやキャンプなど、短期事業を主に担当していました。子どもたちと接することがメインでしたね。でも、たまに近くの猟師さんがシカを持ってきてくれて。そういうときは子どもたちと一緒にさばいて食べたり、革をなめしたりしていました。

- シカ、さばけるんですか?

大学時代に教えてもらってできるようになりました。就職の面接のときも「シカ、さばけます!」って話をして、もしかしたらそれで採用されたのかもしれません(笑)。でも、仕事を始めたころは、解体したシカを活用することで、子どもたちに命や文化のことも伝えることができると思っていたんですが、なかなか難しいと感じることが多くなってきて。

- 確かに、自然体験教育となると、違う面もありますね。

教育というよりは、有害駆除などシカにもっと携われるような仕事がしたいという思いが強くなってきました。そのころ、スタッフの結婚式で松島貞治村長とお会いする機会があって、相談したんです。「もっと多くの人たちに猟師や野生動物のことを伝えたい」と。そこで、地域おこし協力隊の制度を教えてもらいました。

- それで協力隊になって、「けもかわプロジェクト」を。

協力隊の仕事はいろいろあるので、最初からやっていたわけではありません。「けもかわプロジェクト」は企画として、提案したんです。協力隊になる前から、構想はあったので。当初は「(全体の仕事の)2割くらい」と言われていたんですが、少しずつ割合が増えていきました。


「けもかわ」という言葉には、「けもの・かわいい」と「けもの・かわ(皮革)」の2つの意味が込められています。「獣の命を暮らしの中で生かしたい」という思いでスタートしたプロジェクト。次回は、その内容を伺います。

PROFILE
1988年、熊本県生まれ。島根大生物資源科学部卒。2010年4月に泰阜村の「NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター」に就職。2013年4月、同村の地域おこし協力隊に就任し「けもかわプロジェクト」をスタートさせる。3年間の任期を終えて、2016年4月から個人事業として継続。

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