2016.02.09 [富士見高原リゾート株式会社(富士見町) 営業企画室マネージャー 藤田然さん]
高原リゾート×アウトドア用車椅子 vol.2
- 展望台からは、富士山や北岳、奥穂高岳も望めますよね。
藤田さん)
この展望台に可能性を感じました。具体的に何をしたらいいかまでは考えていませんでしたが…。そんなときに「HIPPO」と、中岡さんに出会った。これなら、「山を見たい」と来てくれた人が、楽しい時間を過ごすことができるかもしれないと思ったんです。タイミングも、私が入社して4、5年くらいで、ちょうど良かった。社内でも「山に詳しい人」という立ち位置だったし、行政や地域と連携した取り組みを任されることが増えてきたころでした。
- それで、比較的スムーズに進めることができたんですね。
中岡さん)
「ユニバーサルフィールド」としては、富士見高原リゾートが国内のモデルケースになっているのではないでしょうか。他の地域でも部分的に取り入れているところはありますが、ここまで包括的に全体像を見据えて動いていて、うまくいっているところはそうないと思います。
藤田さん)
もともと、ベースとなる環境が備わっていたということもあります。展望台が利用できたり、養護学校の生徒や敬老会の高齢者などを受け入れるホテルがあったり、陸上競技場やランニングコースがあったり。会社としてもちょうどいい規模で、スピード感のある対応ができた。社員も協力的で新しいものを取り入れようとする社風があって、社長の理解もある。そういうさまざまな要因があったので、うまく進んだのではないでしょうか。
中岡さん)
でも、そもそも、チェンソーを担いだ藤田さんがいなかったら、成せえなかったと思いますよ(笑)
「ユニバーサルフィールド」と聞くと、障害者という言葉を連想しがちです。「一番誤解されたくないのは、障害者のためだけではないということ。お年寄りから子どもまで、何世代にも渡ってどんな立場の人も楽しめる状況が当たり前、というふうにしたいんです」と中岡さん。その思いも一緒に広まるように、富士見高原リゾートの挑戦は続きます。
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