2015.01.20 [おおぞら自転車クラブ(飯山市)代表 松山参治さん]
乗る人にとっても、乗らない人にとっても「自転車の街」に
- そうですね(笑)。まずは聞いてみるといいですね。
北信州は山があって、信号が少ないという自転車乗りにとっては恵まれた環境です。いずれは自転車乗りだけではなく、地元の人たちもそう思ってくれるようになるといいですね。そうすれば、地域全体の自転車に対する許容率が上がると思います。この辺りはスキーやスノーボードの人に対してはずいぶん慣れていますが、自転車の人に対してはまだまだなので。長野県は一般公道でのタンデム(2人乗り用)自転車もOKだし、最近は「散走」(自転車に乗ること自体ではなく、自転車を道具と考えて何か他のことを楽しみながら走る)という取り組みもあります。2015年春には、北陸新幹線「飯山駅」も開業するので、新幹線を降りた人にどんなふうに遊んでもらおうかということも考えていきたいですね。
- 周辺9市町村の共同体「信越自然郷」という取り組みもあります。
自転車乗りからすれば、市町村の境界は関係なくて大きな一つのエリアのような感覚ですよね。信越自然郷は、ちょうど私たちが自転車に乗っている範囲内。ロングライドももう少し広げて9市町村を走るようなコースを、という話もあるんですが、300kmになってしまうのでさすがに無理だろうと思いつつ、どこかでやってみたいという気持ちもあります(笑)。
- これからの展開も楽しみです。
自分たちはただの自転車乗りだから、何か特別にできるというわけではありません。でも、いつでも自転車乗りが走る地域にしていくために、何かお手伝いができればとは思っています。クラブを立ち上げて10年経って、自転車を見る目も変わってきました。昔は「競輪選手」と言われていたころもありましたから(苦笑)。自転車はエコで健康的なので、これからもっと普及していくはず。地元にいる人もここが良い環境だと思ってもらえるようになれば、更に変わっていくと思います。「自転車に乗るなら北信州」というイメージをどんどん広げていきたいです。
「おおぞら自転車クラブ」の目標は「自転車に乗って楽しく、仲間とふれあい、明るい地域づくり」とあります。楽しいことがあれば、自然とその輪は広がっていく。自転車に乗る人にとっても、そうじゃない人にとっても「北信州=自転車」という意識が広がれば、相乗効果で楽しみの幅も広がっていきそうです。
PROFILE
1951年、長野県飯山市生まれ。高校時代は片道15kmを自転車で通学。県外で就職してしばらくは自転車から離れていたが、地元に戻り30代後半から本格的に乗り始める。デザイン業を営む傍ら、2003年に「おおぞら自転車クラブ」を設立し、北信州を自転車で走る楽しさを発信している。
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