2010.12.06 [諏訪湖漁業協同組合(諏訪市)藤森貫治さん]
やりたいと思えることがまだまだある
自分にはやりたいと思えることがまだまだある
縄文時代から弥生時代になって、飛鳥、白鳳時代と続いていくじゃないですか。その辺のこと、歴史の流れが未だに解明されてないと感じていて。解明されてないというか歪められてごちゃごちゃになっているというほうがいいかな。だからその辺のところを私なりに整理したいという気持ちがずっとあるんです。例えば縄文時代から、どこかの区切りでスパッと弥生時代に切り替わったわけではないでしょう?そういう謎に対する私なりの答えを考えて、まとめておきたいんです。
-これまでとは全然違った分野ですね。
今は、日本人が日本の文化についてあまりにも知らなさ過ぎると感じているんですよ。西洋や中国の文化の方が優れていると思って、そこからものを考えるのはちょっと違うんじゃないかなって。
私は、日本の縄文文化ほど素晴らしい文化はないんじゃないかと思っているんです。文化の遅れた野蛮人みたいな認識を持っている人も多いかもしれないけど全然違う。例えば、情報伝達の手段って、明治になって鉄道がひかれる前はほとんど歩きだったでしょう?だったら、情報伝達の速さは江戸時代と縄文時代でほとんど同じなんです。情報伝達っていう大事なものの速度がそんなに変わらないと考えれば、縄文時代は今、私たちが思っているよりもっとすごいことをやっていたような気がするんです。
歴史には、ここの仕事とはまた違った面白さや楽しさがある。それはもうロマンというか。自分の頭の中で疑問に思っているところを解明して、何かかたちにしておきたいと思っているんですよ。
「鮨鮒」の話から諏訪湖再生、そして組織のあり方、日本の歴史まで。藤森さんの興味深い話は尽きません。いったいそのパワーはどこからくるのだろう?でも、そのパワーが漁協の再生、さらには諏訪湖の再生にもつながっているのだろうと思います。
でも、藤森さんはこう言います。「何でも自分ひとりでやってはだめ。なるべく多くの人と一緒にやらないと。私の力はわずかなもので、みんなでやっていることだから」と。
これから先の諏訪湖がどのように変わっていくのか、とても楽しみです。
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