※2023年11月更新
りんごと並び信州を代表するくだものの一つで、江戸時代から現在の松本市山辺で僅かばかり栽培が行われていましたが、明治7年(1874年)に国から苗木が配布され、長野県の本格的なぶどう栽培が始まりました。
明治23年(1890年)には塩尻市の桔梗ヶ原に醸造用ぶどう「コンコード」等が植えられるなど面積が拡大していきました。
戦後の食糧事情の好転により、「デラウエア」などの生食用品種が導入され、東御市から須坂市、中野市といった千曲川沿岸地域で栽培が広がり、昭和40年代から導入された黒色大粒系ぶどうの「巨峰」の人気が高かったことから、飛躍的に栽培面積が拡大しました。
その後、平成16年(2004年)に品種登録した長野県育成品種の「ナガノパープル」は、種なしで皮ごと食べられることから市場評価が高く、栽培面積が増加しています。
また、人気の緑系「シャインマスカット」、令和元年(2019年)に品種登録した長野県育成品種の赤系ぶどう「クイーンルージュ®」はまだ長野県内でのみの栽培となりますが、シャインマスカットと並ぶ”高級ぶどう”として話題となっております。
令和3年産果樹生産出荷統計によると長野県の収穫量は28,800t(全国シェア17.4%)で全国2位となっています。
【根拠データ】
令和3年産果樹生産出荷統計(農林水産省)
【お問い合わせ先】
農政部 園芸畜産課
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