※2024年11月更新
長野県 =「信州そば」といって過言でないほど、浸透している伝統食。
郷土食として根付いたのは、やはり各地でそばが栽培されてきたことにあります。冷涼な気候や狭い土地など、米や小麦が栽培しづらい高冷地に適した農産物として育てられてきたのがそばでした。
そのはじまりを調べると多く登場するのが山岳修験道の開祖で奈良時代に活躍した役小角(えんのおづぬ)です。役小角ら修行僧が携行食としていたそばの実を村人に伝え、栽培方法とともに広がったという伝説が各地に残ります。
長野県は昼夜の寒暖差が大きく、とりわけ「霧下そば」と呼ばれるように、朝霧のかかるような標高700m前後の高冷地では、霧が霜の発生を抑えてくれることから、澱粉がしっかりと熟成したおいしいそばが栽培できるといわれています。
そばの名産地は”そば切り発祥の里”とされる塩尻市の本山宿のほか、木曽の開田高原、八ヶ岳山麓、南信州、佐久平、戸隠、黒姫など、東西南北広く点在しています。
また、信州そばといっても、そば殻まで引き込んだ「田舎そば」や、実の中心部を使った「更科そば」があったり、あるいはとうじそばや高遠そばなど、県内各地域に伝わるご当地そばがあり千差万別です。
そのなかでも広く知られているのが「戸隠そば」ではないでしょうか。島根県の出雲そば、岩手県のわんこそば、と並んで『日本三大そば』に数えられるのが長野県の戸隠そばです。
ひと固まりを1ぼっちと数える戸隠そば
令和5年産のそばの収穫量は2,960t(全国シェア8.3%)で全国3位となっています。
【トップ3】
第1位 北海道 13,700t
第2位 茨城県 3,050t
第3位 長野県 2,060t
【根拠データ】
令和5年産作物統計(農林水産省)(令和6年4月10日公表)
【お問い合わせ】
農政部 農業技術課
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