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NTN株式会社長野製作所のミヤマシジミ保護区で産卵試験を実施しました。

こんにちは。自然保護課です。

NTN株式会社長野製作所様(以下、「NTN様」)と長野県はこの5月に希少な蝶・ミヤマシジミの保護に関して、生物多様性保全パートナーシップ協定を締結しております。

この協定に基づき、NTN様には事業所敷地内でミヤマシジミの保護区の整備を進めていただきました。


「NTN」の形にコマツナギ植栽されています

ミヤマシジミ幼虫の食樹のコマツナギや、この時期の吸蜜植物として重要なゲンノショウコやカタバミが植えられ、ミヤマシジミの生息環境が整っています。


斜面にコナツナギ、下の平らなところに吸蜜植物が植えられています

ゲンノショウコ

そして、9/16(月)、上伊那地域で当種の保護活動を進めている方々の協力で、保護区内への産卵試験を実施しました。


保護区内に設置したケージ

ケージ内に放蝶したミヤマシジミ

保護区内のケージやネットの中に放蝶し産卵させる試みです。卵が無事に越冬し、幼虫が生き残ることができれば、来年の6月くらいに成虫が発生することになります。



ネットで覆ったコマツナギにも放蝶

今回は、付近の生息地から産卵の準備ができたメスを全部で5個体、ファウンダーとして用意していただきました。


ミヤマシジミのメス

NTN様におかれましては、さらなる環境の改善を行いながら、来年以降も保護区へのミヤマシジミ定着を目指し、保護活動者の協力のもと、取組を継続していただきます。

いずれミヤマシジミが飛び交うようになって、地元の皆様にも見ていただけるようになるといいですね

 


協定制度について

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