2010.09.09 [木曽エリア]
Vol103■ Iターン信州「電動糸鋸の伝道師」
今週、Iターンで信州に移住した方としてご紹介するのは、長野県の西部、木曽郡木祖村で木のおもちゃの工房「ナルカリ」を営む草刈成雄(くさかり なるお)さん。
クラフトマンであり、パフォーマー(演技者)でもある草刈さんの信州生活とは、一体どんなものなのでしょう。
「世界初の糸鋸芸家元」を名乗る草刈さん。
優しい奥さんと一緒に4人の子を育てる父でもある。
大阪生まれ大阪育ちの草刈さんが、奥さんの実家である木祖村に移住したのは15年前。
木工関係の本に載っていた記事をきっかけに、電動糸鋸の面白さにのめりこみ、移住した翌年には上松技術専門校で基本技能を習得、その後、自宅横にプレハブの工房を造り、クラフトマンとしてのスタートを切りました。
山々に囲まれた木曽での暮らしを“毎日開放感あるアウトドアライフ”という感じで楽しむ草刈さん。
「近所の子もちょこちょこ工房に遊びに来るんだけど、みんな無邪気で開放的。この地域の自然が、子供達と気軽に接することができる環境をつくっているんだなぁって感じます。」
また、木曽に来るまで、川魚をほとんど食べたことがなかったそうですが、岩魚の塩焼きの美味さに衝撃を受け、清らかな水のありがたさをあらためて感じたそうです。
木曽川の源流のある木祖村には清流が流れ、豊かな森が広がる。
それから、移住してきた当初には、大変気になったことがあったそうです。
「木曽だけじゃなくて信州全体にいえるのかもしれないけど、地元の人達はしっかり3時の休憩をとるじゃないですか。その時に差し入れなんかもいただくんですが、必ずといっていいほど漬物なんですよね。今では当たり前になりましたけど、最初はこの習慣になかなか馴染めなかったですね。(笑)」
草刈さんが、普通のクラフトマンと違うのはそのパフォーマンス。自作の高座に上がってヒノキ板をかわいらしい動物に切り抜く「糸鋸寄席」をはじめ、電動糸鋸を楽器に見立てた「糸のこロックンロールバンド」など実にさまざま。これらのパフォーマンスが話題となり、テレビ出演や公演なども頻繁に行っているそうです。
噺家のように高座に座り電動糸鋸を操る「糸鋸寄席」では、
斜めに固定した糸鋸で板を切り抜く。
“1時間に木の動物を何個切抜くことができるかギネスに挑戦する”とか、“寄席小屋を作って地元の仲間で興行する”など、色々な夢を持ちつつ、現在は「大好きカンバツザイ」という曲のCD化の実現にむけて、日々奔走中とのこと。
10月10日(日)には、草刈さんが木祖村で一番好きな場所「こだまの森」で、今回で5回目となる「糸ノコおもちゃフェスティバル」が開催されます。草刈さんのパフォーマンスも披露されるので、皆さんも足を運んでみてはいかがでしょう。
草刈さんのおもちゃ工房「ナルカリ」についてはこちら(パソコン用)
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