東信労政事務所です。

上田市の真田町にある社会福祉法人恵仁福祉協会　アザレアンさなださんは、高齢者総合福祉施設として、特別養護老人ホームのほか、デイサービス、グループホーム、訪問介護・訪問入浴事業など実に27もの福祉・公益事業を多角的に展開されています。
また、子ども食堂や食品・日用生活用品の無料配布会などの地域貢献事業のほか、福祉避難所として災害時の非常用発電、防災用品の完備、非常食の備蓄等も行い防災活動にも貢献しています。
「アザレアン」という名称ですが、真田地域にある御屋敷公園(真田氏館跡)はつつじの名所で有名ですが、このつつじのアザレアからとって、施設の近くにある真田中学校の生徒が名付けたとのことです。

そのアザレアンさなださんですが、男性職員の育児休業取得や企業内保育所の設置、資格取得の費用の助成など、従業員の働きやすい職場環境づくりやスキルアップ支援が評価され、県が認証する「職場いきいきアドバンスカンパニー」の、「ワークライフバランスコース」と「ネクストジェネレーションコース」に認証されました。

理事長の小林彰さんは、「高齢化社会が進む中、介護事業のニーズは高まりますが、現場スタッフの人材確保が課題です。結婚して子どもが生まれても昼間の育児に心配がないように企業内保育所を設置したり、奨学金返済支援制度を設けるなど、若い人たちが安心して仕事を続けられるよう環境整備に努めています。当施設のスタッフは家庭の事情をそれぞれがお互い様との意識で、急な休みでもフォローしあう体制にあります。」とおっしゃっていました。
また、進学する学生が減少して福祉系の学校が減ってきているが、こういった国や県の制度を取得することで、企業としての価値を向上し、働きやすい職場づくりに積極的に取り組んでいることを学生たちにアピールして就職につなげていければとのことでした。

　　｢ナーサリーさなだ(企業所内保育所)｣の入口

家族にとって介護は先がみえない、肉体的にも精神的にも大変きついものです。その中で介護する側にも介護される側にも助けになる介護施設はなくてはならない存在です。これからも従業員が活き活きと仕事を続けられる職場環境の整備を図りながら、地域のセーフティネットとしての役割を発揮されますよう祈念いたします。

「職場いきいきアドバンスカンパニー」については、

https://nagano-advance.jp/advance/をご覧ください。

また、長野県産業労働部では、今年度から「奨学金返還支援制度導入企業サポート事業」を始めています。対象は、「職場いきいきアドバンスカンパニー」の認証を受けている企業等になります。
詳しくは、県庁産業労働部労働雇用課へお問い合わせください。
電話　　026－235－7118
E-mail　rodokoyo@pref.nagano.lg.jp