2022.11.29 [ 東信労政事務所 ]
「産後パパ育休」って知ってますか?
~労務管理改善リーダー研修会より~
こんにちは、東信労政事務所です。
男性の育児休業の取得をはばむもの、それは何でしょうか。
いくつか理由はありますが、
一つには、職場の雰囲気、
収入減に対する不安、
さらには、自分にしかできない仕事であるといった本人の思慮というのもあります。
男性の育児休業の取得を促進するため、育児・介護休業法が改正され、
対策が段階的に実施されています。
※ 法律の正式な名称は、本当はもっとうんと長い名前です。
令和4年11月22日(火)、県の上田合同庁舎で開催した「労務管理改善リーダー研修会」で、
法律の改正のポイントについて、社会保険労務士の 村山 穂(むらやま みのり)さんから解説してもらいました。
講師の村山さんは、3人のわんぱく坊主を育てているお母さんでもあります。
特に、この10月から実施されている「産後パパ育休」制度について、
詳しくご説明いただきました。
この「産後パパ育休」制度、
“こどもの出生後8週間以内に取得できる4週間の育児休暇が、分割して取得できるようになった”
一見わかりやすい内容なのですが、村山さんの解説を聞くと、
付随する特例やその手続きなどが、なかなか複雑です。
とりわけ、「労使協定」があれば、“休業中であっても就業できる”という規定は、
人事担当者あるいは労務担当者を悩ますのではないでしょうか。
人事管理や賃金計算などがより煩雑になることは、想定できます。
そのほか、数々の改正点を説明していただく中で、
男性が育児休業を取りやすくなる方向に間違いなくシフトしているということ、
でも、制度はやや複雑になっていること、
などを受講者にはご理解いただいたと思います。
今回の研修会のテーマは、「子育てと仕事の両立」というものでした。
村山さんは、ご自身が3人の子育てで苦労した経験を踏まえ、
企業の方、とくに管理職の方に、以下のことをお願いしておりました。
そのご紹介をして、本文の締めくくりとさせていただきます。
○ 勤務の実態や従業員のニーズを把握してほしい
○ 自社の育児関連の制度やワークライフバランスの取り組みを、従業員に説明・周知してほしい
○ 業務の棚卸しをして、脱属人化を図ってほしい
○ 「お互い様」の意識がもてる、そんな職場づくりをしてほしい
今回の研修会は、長野働き方改革推進支援センターのご協力を得て実施しました。
同センターは、働き方改革に取り組む事業主の方を支援しております。
無料相談も実施しておりますので、ご希望の方は、以下をご覧ください。
長野働き方改革推進支援センター
東信労政事務所では、労使を問わず労働に関する相談を受け付けています。
また、これから社会人になる方に対して、労働法などのセミナーも行っています。
詳しくは、下記にお問い合わせください。
電話 0268-23-1629
PS 東信労政事務所では、「労務管理改善リーダー研修会」を、引き続き以下のとおり予定しています。
皆様のご参加をお待ちしております。
(1)日 時 令和4年12月5日(月)13:30~
場 所 長野県佐久合同庁舎5階講堂
テーマ 「職場におけるハラスメント対策」
-パワハラ防止法の再確認―
講 師 社会保険労務士 飛田 豊美 氏
(2)日 時 令和5年1月24日(火)13:30~
場 所 長野県上田合同庁舎6階講堂
テーマ 「中小企業でもすぐ取り組める採用力強化セミナー」
~候補者を逃がさない選考のポイント~
講 師 イーキュア㈱取締役 福盛 二郎 氏
申し込みはこちらから 東信労政事務所HP
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