じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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「“ストーリーを学ぶ”生産者ツアー」を初開催しました!

みなさんこんにちは、商工観光課のきりんです。
上田地域振興局では、今年度より食を活かした観光地域づくりの取組を行っています。
昨年12月には「ガストロノミーツーリズム」に関する講演会を行い、多くの方にご参加いただきました。
今回は今年1月末に実施した「“ストーリーを学ぶ”生産者ツアー」の様子をご紹介します。

こちらは、上田地域の食の生産者と、シェフや飲食・宿泊事業者など食を提供する事業者繋ぐ初めての企画。
すべての食には、生産の際のストーリーがあります。
そのストーリーを最終的にお客様に提供する方々に知っていただくことで、地域食材の活用に繋げ、また提供の際に活かしていただくことを目的としています。

当日は、バスに16名の参加者の皆様を乗せ出発。
最初に訪れたのは、ワイナリー「アルカンヴィーニュ」です。
名前に“ブドウが繋ぐ人のアーチ”という意味が込められたアルカンヴィーニュでは、ワインの生産のほか、千曲川ワインアカデミーを開講し、新たにワインの道に進む方々を育成しています。
そんなアルカンヴィーニュは、長野県産のぶどうを使ったカジュアルワインの取り揃えが魅力です。
この日は、ワイナリー内部の見学をさせていただきました。


スパークリングワインの説明では、発酵をさせることで発泡させていることや、澱を取り除くために毎日少しずつ手作業で瓶を回転させていることなど、苦労話も伺うことができました。
見学後はワインのテイスティングをして、次の目的地に向かいます。


(ちなみにアルカンヴィーニュでは随時見学や試飲が可能です。)

次はアルカンヴィーニュよりさらに北上し、標高1,100mにある「小田切牧場」にお邪魔しました。
通常は見学を受け入れていないところ、今回の企画の趣旨に賛同していただき、特別に牛舎の見学をさせていただきました。
装備を整え、いざ牛舎内へ。


飼料には、米ぬかやトウモロコシのほか、ビール工場で出た絞りカスなどを混ぜて発酵飼料にするといったこだわりが詰まっているそうです。
子牛にも出会うことができました。
牛は最終的に4つの胃袋をもちますが、子牛のうちはまだほぼ1つの胃で消化している状態。
体も弱いため、このような防寒着を着せてもらっているんだそうです。

このように手をかけて大切に育てられた牛は、信州プレミアム牛肉となり県内外に出荷されています。
また牛の育成と同時に、たい肥を農家に提供し、その農家から提供していただいた稲わらを飼料にするという循環型農業にも取り組んでいるという説明もしていただきました。気になる試食は…後ほどの交流会で

次なる目的地は、東御市で野菜を生産されている宮野雄介さんの農場「アグロノーム」です。
ヨーロッパ品種を中心に、珍しくて華やかな野菜を年間で100種類程ほぼ無農薬で育てられています。
先ほどの小田切牧場の栄養たっぷりのたい肥を使っていることもあり、宮野さんの野菜は味が濃いと評判。都内や軽井沢の飲食店からも人気です。
ハウス内の見学をさせていただきました。こちらの試食もまたのちほど

次は、昼食を兼ねて、生ハム工房の「ハモンヤエハラ」にお邪魔しました。
旧北御牧小学校の分教場をリノベーションした建物で、昼夜の寒暖差や乾燥といった風土を活かし、東御市産の生ハムを生産されています。
この日は特別に、この後登場していただく信州太郎ぽーくの豚肉を使用したキーマカレーと、先ほどの小田切牧場の信州プレミアム牛肉を使用したハヤシライスのW盛りをメインとしたコースをいただきました。
お味は・・・文句なしに美味しい。ライスを追加したい!という声が口々に聞かれました。

また、豚肉の生ハムだけでなく、処分されることの多い経産牛を生ハムにした「ブレザオラ」も試食させていただきましたが、その美味しいこと。
そのほどよい脂とうまみたっぷりの味に感動しました。こんな風に生まれ変わることができるんですね。
(左:豚肉。右:牛肉)

見学では、生ハムの製造工程の血抜きや塩抜きの様子、IoT管理されている工房の様子もたっぷり見学させていただきました。

★通常のランチメニューでは、オレイン豚キーマカレー(筆者一押しです!)や、生ハムのピザ、バインミーなどのメニューもありますので、ぜひお隣のアートヴィレッジ明神館の温泉とセットで訪れてみてください。(最新の営業日はインスタグラムをチェック)
ランチにはスープや生ハムがつきますよ。

さて、次はこの日最後の会場湯楽里館ワイン&ビアミュージアムへ移動し、当日現場に伺えなかった生産者さんからプレゼンテーションをしていただきました。
ご参加いただいたのは、
【信州太朗ぽーく】ピー・オア・ケイ(株)(上田市)
【ワイン】シャトー・メルシャン椀子ワイナリー(上田市)ヴェレゾンノート(上田市)はすみふぁーむ&ワイナリー(東御市)
【日本酒】沓掛酒造(株)(上田市)
【ビール】(株)信州東御市振興公社(東御市)Nobara Homestead Brewery(青木村)
みなさんに自社のこだわりや、これから取り組みたいことなどをPRしていただきました。(ブログでは紹介しきれないのが悔しいです…!)

そしていよいよお待ちかね、本日登場していただいた生産者さんの食材等の試飲・試食を行いながら、事業者間の交流を行いました。
時間が足りないほど話の花が咲いていましたよ。

(小田切牧場産信州プレミアム牛肉のローストビーフ)

(アグロノームのサラダ野菜と、かぶ、大根、人参。野菜そのものの味を感じていただくため、あえて味付けはしませんでした。)

(信州太郎ぽーく肩ロースのグリル。その場でカッティングしてご提供いただきました。)

参加者の皆様からは、
「このような機会がないと伺えない場所やその風土などを感じ、自分の目で見る、感じる。私達料理人にはとても刺激のある良い機会でした。」
「生産者の考え方、思いが聞けてよりレストランとしてお客様に表現できると思いました。」
「有意義な出会いの場となりました。」
など、嬉しい声をいただきました!
商談に繋がりそうな案件も多くあります。
地域食材を知り、活用につなげる取り組みを今後も継続していきたいと思います。

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