11月21日、農地整備課と林務課合同で現場見学会を行いました。
地域振興局内でも他の課が何を行っているか知らないことが多く、お互いの仕事を理解するために現場見学会を行いました。
1箇所目は上田市丸子(寺沢)の林務課発注の治山工事の現場です。鹿教湯温泉の南側になります。
渓流内には不安定な土砂が堆積しており、大雨により下流へ土砂が流れ出すのを防止するため谷止工を設置したものです。
一般的には重力式コンクリートの谷止工を設置するところですが、インパクトバリアというワイヤーネットによる谷止工を設置した、県内でも珍しい箇所です。
工事現場は道もない状況なので、資材はすべてモノレールで搬入!500㎏を超えるボーリングマシンの足場上の運搬は人力で行われました。(;’∀’)
昭和60年代に同渓流内にコンクリート谷止工を設置した当時の担当の方から、現場条件が厳しく、いかに難工事であったかお話を聞くことができました。
まさにプロジェクト〇のよう。
参加者からは「鹿教湯温泉のすぐ隣りにこんな施設があるなんて!」と驚きの声も上がりました。
2箇所目は農地整備課が発注した上田市下之郷の長野県工科短期大学の隣りにある浅間池のため池防災工事です。
浅間池は江戸中期に築造されたため池で、かんがい面積は25haにも及びます。
耐震化工事は地震や大雨でため池が決壊するのを未然に防ごうとするもので、東日本大震災以降、それまで主流だった老朽化対策に代わり、多くなってきた工事です。
農作業で農業用水の利用がない9月から2月に工事を行うため、完成まで数年かかります。
漏水しないためには土の品質管理が重要とのことでした。
↑普段あまり目にすることのないため池の中
行っている工事内容は異なりますが、生物多様性への対応、周辺への配慮、工事に臨む
心構えなど共通することも多く、今後の業務に活かしていきたいと思います。
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