2014.06.06 [ 林務課 ]
ツキノワグマにご用心!
上小地区野生鳥獣被害対策チームからお知らせします。
里の緑が色濃くなったこの季節は、冬眠から覚めたツキノワグマの活動が一層活発になる時期です。また、比較的標高の高い野山では、山菜類の芽吹きと重なるため、入山者がクマに遭遇する危険性が高くなる時期でもあります。
この時期のツキノワグマは、冬眠明けのため比較的痩せていて小さく見えることもありますが、メスの成獣は子グマを連れている場合があり、特に危険です。
ツキノワグマによる人身被害は、県下でも毎年数件発生していますが、クマによる人身事故を防ぐ最大の秘訣は、“クマに遭わないことです”。(クマとの不意の遭遇によってクマが驚き、人身事故に繋がるケースがほとんどです)
週末などで野山にお出かけの際は、クマとの不意の遭遇を未然に防ぐため、次のことに十分気をつけましょう。
○ 音の出る物を持って、周囲に十分気を配りましょう! クマは音に敏感です。鈴を鳴らしたり、音量を大きくしたラジオなどを持参しましょう。特に山菜採りは、目先の山菜に集中するため、周囲の状況に対する注意が散漫になりやすく、特に注意しましょう。
【クマ鈴、ラジオの写真】
○ 子連れのクマは特に危険です! 子連れの母グマは非常に神経質で、とりわけ危険な存在です。子グマを見つけた場合は、近くに母グマがいる可能性が高いので、絶対に近付かないようにしましょう。
○ もしもクマに出遭ってしまったら? ある程度クマとの距離がある場合は、静かにその場から離れましょう。また、バッタリ出遭ってしまったときは、大声を出して威嚇したり石を投げたりせず、落ち着いてゆっくり後ずさりして、クマを刺激しないようにクマから離れてください。(クマは逃げる物を追いかける本能があり、背中を見せて逃げるのは逆効果と言われています)
一方、クマが人里に出没する場合は、残飯やゴミ、果実などの誘因物がある場合がほとんどのため、これらを除去することが重要です。
また、人里でクマを見かけた場合は、市役所、町村役場の林務担当係又は上小地方事務所林務課(電話:0268-25-7137(月曜日~金曜日))までお知らせいただきますよう、ご協力をお願いします。
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