2階もあるということで、ちょっとだけ見せてもらいました。
二階へは抽斗や戸棚の付いた階段箪笥を上がります。結構広いので大勢の場合、ここを貸切状態にして「秘密会議」もできます。
柳町を散策してから北へ向かいます。矢出沢川を渡り、国道18号を横切った少し先にあるのが大輪寺。真田昌幸の妻で、信之、信繁の生母である寒松院が開基のお寺です。昌幸が上田城を築城した時、お城の鬼門にあたるということで、もともとあった砥石城の麓からこの地に移されました。寒松院は、生前「山手殿」、「京の御前様」などと呼ばれていました。大河ドラマ真田丸では、「熏」という名で、高畑淳子がわがままで世間知らずだけど憎めない人柄を演じています。ドラマの中では、熏には秘密があり、京の公家菊亭晴季の娘と称しているが、実のところ晴季の侍女の一人だったという設定になっていますが、実際はどうであったかは、諸説紛紛、よく分かっていないようです。
寒松院は武田氏滅亡までは、人質として甲府や新府に、関ヶ原の戦いの際は、石田三成の人質として大坂城に捕らわれていました。大坂からは、ひそかに城を脱出して上田に逃げ延びてきたようです。時代が大きく転換する中、「寒松」の名のとおり厳寒のときにあっても風雪に耐え、
本堂東側の丘の中腹、上田市街地を一望できる静寂とした墓地の中に寒松院の墓がありました。
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