2014.03.22 [ 職員のみつけた情報コーナーまちづくり ]
義民の里の冬のフェスティバルに行ってきました!
地域政策課のOです。
記録的大雪の後、だんだん春めいた陽気になってきましたが、まだまだ寒いこの季節、青木村で冬の音楽フェスティバルを開催するというので行ってきました。
場所は青木村の中心から鹿教湯温泉へ向かう県道12号の途中、沓掛温泉の近くにある宮淵神社の境内です。
「なぜ、神社で?」と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、実はこの宮淵神社には村の指定文化財である神楽殿があり、そこを舞台にして開催されるためです。
今回のイベントは、青少年の様々な体験を支援している地元の団体「泥百姓」の皆さんが、青木村の青少年が故郷に誇りを持ち、将来の村を背負っていく人材に育ってほしいと、世代や立場を越えて協働して取り組む「青き誇りプロジェクト」事業の一環として、文化財を活用したイベントとして企画したもの。県の「元気づくり支援金」を活用していただいています。
イベントのタイトルは「神楽殿サウンドフェス」。サブタイトルは「復活!まわれ回り舞台」。
この神楽殿は回り舞台の仕掛けがあるのですが、何でもこの仕掛けが使われるのは20年ぶりだとか。
最初に青木村が誇る「義民太鼓」が演奏されました。
今回は「青木村義民太鼓保存会」のうち、高校生以下の子供達で活動している「こまゆみ会」の皆さんが演奏を披露してくれます。
「義民太鼓」ですが、青木村は昔から「夕立と百姓一揆は、青木から」といわれるほど百姓一揆が多く起こった地域で、圧政に苦しむ農民を代表して一揆の首謀者となり処刑された人達は“義民”として奉られ、その意志は村の人々に語り伝えられてきました。
その義民の功績を後世に伝えるための「義民太鼓」が作られたそうで、「御諏訪太鼓」の宗家として有名な故小口大八先生の作品で和太鼓の演奏と口上により百姓一揆の様子を演じるミュージカルさながらに、当時の百姓の衣装を身にまとい、「上訴」を掲げ、むしろ旗を振って打ち鳴らす太鼓の音は見る人に感動を与えてくれます。
次は「信州上田おもてなし武将隊」が出演。
「おもてなし武将隊」はご存知の通り日本各地で戦国武将などに扮して観光PR活動を行なうパフォーマンス集団ですが、「信州上田おもてなし武将隊」は全国各地の武将隊がパフォーマンスを競う「第2回全国武将隊天下一決定戦」で見事3位に輝いた武将隊で、ダンスパフォーマンスもさることながら、トークも青木村のことを交え、また最初に出演した義民太鼓の謂れも交え、軽妙な語り口とコメント内容で場内を沸かせます。
場内では飲食物を提供してくれるお店もありましたが、冬の上田の定番アイテム「軍手ィ」も販売。
この後、上田市の地元アイドルグループ「あっぷる学園」から派生したユニット「愛咲~わらはみ~」さん、アフリカンドラム演奏者のhiroshimanさん、青木小学校金管バンドの皆さん、そして下奈良本神楽保存会の皆さんがそれぞれ演奏を披露されましたが、hiroshimanさんのステージではお客さんにステージに上ってもらって、本人は観客席で一緒に太鼓演奏を披露するという参加型のステージもあったり、主催者の計らいで「おひねり」が用意され、観客から演奏者へのおひねりの投げ込みが行われるなど、いろいろな楽しみ方が体験できる一日を過ごすことができました。
すぐ隣には渓流釣りや釣り堀、フィールドアスレチック・マレットゴルフなどができる「リフレッシュパークあおき」があります。今は冬期閉鎖中ですが、今度は夏休みの時期など、季節のよい時に開催してもらえると家族ぐるみで一日楽しめるいいイベントになるのではないかなと思いました。
泥百姓の皆さん、今後も期待しています。
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