じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

上小地域の信州百名山 -子檀嶺岳-

 地域政策課のYです。

 上小地域の信州百名山紹介。今回は、青木村にある子檀嶺岳(こまゆみだけ)(1,223m)。別所温泉との境にある夫神岳(おがみだけ)、田沢温泉の背後にそびえる十観山(じゅっかんざん)とあわせて「青木三山」と呼ばれます。上田市から青木村を抜けて安曇野・松本市方面に通じる国道143号線をはさんで、北側に子檀嶺岳、南に夫神岳があり、143号線を松本方面に進んだ西側に十観山が位置します。子檀嶺岳って、なかなか読めない名前ですが、これに関しては、ブログの最後に書いてあります。

 子檀嶺岳は、頂上に子檀嶺神社がまつられていますが、古くから地元の方々の信仰の山だったようです。南側から見ると、プリンというか、コップを逆様にしたような、台形に近い形をした印象に残る山の形をしており、松本方面から保福寺峠を越えて上田、群馬に抜けていく東山道(奈良・平安時代からの古い街道)を通る人の目印になったとも言われているようです。
 また、山の中腹から山頂にかけては、昔お城があったそうで、戦国時代に真田家も支配していたこともあったとか。

 登山ルートは3つありますが、この日は、国道143号線から「見返りの塔」と呼ばれる国宝の三重塔がある大法寺の方に入っていく「当郷管社ルート」で登りました(3ルートについては、信州うえだ観光ナビで紹介しています)。登山口の少し手前に立派な「登山者休憩所」があります。

 休憩所から車でしばらく道を行くと車が数台とめられる駐車場があり、そこから林道を歩いてすぐに登山口です。真夏の陽に照らされて丈が伸びた草に「これからこんな道を行くのかあ」と心配していると、すぐに竹林になり、ひと安心。そこから急になったり、緩やかになったり坂を登っていくと、林道と交り、そこから分かれて行くとすぐ上に鳥居が。この先がたいへんです。足を思い切り上げなければならない急坂で、写真では勾配がよくわかりませんが、帰りの下りは体を横にして蟹歩きでないと滑り落ちてしまうほどです。

 登り始めてから1時間ちょっと。ようやく頂上です。子檀嶺神社がまつられています。



 山からの眺め。すぐ近くに高い山はないのですが、木が邪魔して北側と西側はよく見えません。でも東と南は眺望抜群。この日頂上に付いたのは9時頃。晴れてはいたものの、少し霞がかっていて、逆光でもあるのですっきりとは見えませんが、青木村の東部から上田市の浦里や小泉地区、その先に塩田平も望めます。真南には夫神岳。その下は青木村の中心部です。夫神岳の向こうには別所温泉があるはず。夫神岳を東側の塩田方面から見ると三角形というか先が尖って見えますが、こちら(北側)から見ると頂上付近は丸まっています。
 上り下りで約2時間。山登りとしては短時間で、気楽にいこうと思っていたら急坂にはビックリ。まあ、山の形を見れば上のほうはキツイとわかりそうなもの。登山に「気楽」は禁物。

 ところで、「こまゆみだけ」というのはなかなか読めない名前ですが、「日本山名総覧」という本の「難読山名一覧」の112山の一つに挙げられているそうです。「こまゆみ」は、昔この地域に馬の牧場があって、「駒忌み」がなまったとか説があるようですが、インターネットでちょっと調べた限りでは、「子檀嶺」という字を当てた理由はわかりませんでした。
 「檀」(まゆみ)という植物がありますが、ニシキギ科の落葉小高木で、弓を作るのに有用な木であることから付けられた名前なのだそうです。上小郷土研究会発行の桜井松夫編「ふるさとの地名逍遥」(平成20年発行)では、「ニシキギ」は枝の部分に長く延びた板状のコルク質の翼が枝に沿って縦に4列出ているが、このコルク質がない「コマユミ」という木があって、子檀嶺岳の斜面にはこれがたくさん生えていたことから山の名前になったのではないかと推測しています。なお、この本によれば、上田市武石にも子檀嶺神社がまつられているそうです。


子檀嶺岳

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