2013.03.05 [ 職員のみつけた情報コーナー食文化 ]
青木村のそば屋(1)
石臼挽きの十割そば「さかい」
地域政策課のYです。
青木村では、蕎麦の有力な新品種「タチアカネ」が、昨年(平成24年)から本格栽培されています。白い花が咲きますが、それと同時期に、大きくなってきた成熟途中の実が赤くなり、おめでたい赤白のコントラストが美しいそばです(こちらのブログで紹介しました)。タチアカネという名前で販売されるのは今年収穫されたものからですが、青木村の農業にとっても観光にとっても大きな特産品になること間違いなしです。
青木村では、昔から蕎麦が栽培されていたからでしょうか、蕎麦を出してくれるお店がいくつもあります。そこで、こうした店を回ってご紹介していきたいと思います。
初回は、「さかい」。上田市から国道143号線を行って青木村に入ったすぐのところにあります。国道沿いです。
ここは、少しお年を召した(失礼かも)ご夫婦がやっておられます。今では珍しい八の字ひげのご主人と愛想のとても良いおかみさんです。店内はこじんまりしていますが、囲炉裏があり、そこでそばをいただけるようになっています。そのほかにはテーブル席が2つ。
ご主人は、そばにいろいろこだわっておられます。そばは八ヶ岳産で青木村のものではありませんが、玄そば(外側の殻を除いた実)を毎日石臼で手挽きしているそうです。テーブルの上に小さな器に入った緑色がかった玄そばが置いてあり、スプーンで食べられるようになっています。「これを挽いています」とおかみさんが言っていました。
この日は、「石臼挽き十割そばセット」をいただきました。
まず出てきたのは、小さなお盆に乗せられたそば茶。それに、セロリの漬物と黒豆、クルミが挟んである干し柿が付いています。
次に出てきたのは、カリカリに揚げられたそばが入ったおすましと、揚げたそばがき。
そばがきは、団子状に丸められていて、そばの蜂蜜が添えられています。器は特注品だそうです。
ほどなく出てきたそばは、薄くのしてあります。少し幅広に切ってあります。ご主人によると、普段はもっと幅広にしているが、このところ多くおいでになる都会の人は細いのが好みなのでこうしているとのこと。もう少し幅広なのが本当はおいしいとおっしゃられていました。(私もこのくらい薄くのしてあれば、その方がいいと思いました。教科書どおり1.5mmにのせば細く切ってもいいと思いますが、薄いのしには平打ちの方が好きです。ラーメンも同様。)
十割で、つなぎは入っていませんが、コシがあり、おいしいです。
写真にはありませんが、そば湯がまたおいしい!濃厚。
そばを茹でるお湯をそのまま出すのが普通ですが、別に作っているとのこと。一般的なそば湯は、打ち粉が混ざっていますし、茹での回数によってそば湯の濃さも違いますので、味や濃さにこだわっているのでしょう。
帰りにはリンゴをお土産にいただきました。ご馳走様でした。
さかいの場所
住所:青木村当郷106-1
電話:0268-49-3255
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