2019.09.18 [ 職員のみつけた情報コーナー文化 ]
突撃潜入取材! その① 上田点字図書館
えっ、すごい!日本中?長野県内だけじゃないのですか?
―――はい、楽しみに待っていてくださる利用者さんが日本中にいらっしゃいます。時には、海外に発送することもありますよ。職員にとっても、やりがいがあります。 最近は、IT技術の発展によりデータ化が進み、IT機器を利用して読書をする視覚障がい者が多くなっています。上田点字図書館でも、そのようなニーズに対応するため、視覚障害者情報総合ネットワーク『サピエ』に加盟し、全国の視覚障がい者がダウンロードできるデータを提供しています。そのデータは、東京にある「日本点字図書館」が、システムを管理し、全国視覚障害者情報提供施設協会が運営を行っています。
ところで、こちらの点字図書館には、何人の職員の方が働いているのですか?
―――6人です。
6人で、そんなたくさんの図書をどのように作っているのですか?
―――点訳・音訳などの専門技術を持った職員もいますが、製作の中心は、大勢のボランティアです。
職員は、ボランティアの育成や技術の向上のための指導、データの校正確認、製本、発送などを行っています。ボランティアの皆様には、視覚障がい者の読書環境の向上に多大な貢献をしていただき、感謝しています。
それで点字図書館の図書が充実しているのですね。
―――長野県上田点字図書館は歴史も古く、昭和30年に開館した全国でも珍しい公立図書館です。現在も上田市が運営している県内唯一の点字図書館になります。
この上田点字図書館は、図書の貸し出しだけではないのです。中途視覚障がい者の自立のための訓練も行っています。また、利用者交流会などを開催し、視覚障がい者のためのさまざまな情報提供を行っています。
そして、盲導犬の貸し出しもしています。今年6月には、『イリー』という盲導犬を上田市内の女性に貸与しました。
これまで延べ21頭、現在5頭が上田市近隣で活躍中です。この盲導犬の貸与は、上田市内の眼科医、故・石井光一先生とご遺族の寄付を原資とした事業なんです。
ときどき、街中やスーパーなどで、盲導犬と一緒に歩いている方を見掛けます。
多額の寄付をなさった方がいらっしゃったんですね。素晴らしいですね。
―――これからも、ボランティアの講習会や盲導犬歩行体験会などを計画していきます。興味のある方は、ぜひご参加いただきたいと思います。
お忙しい中、ご対応くださった守屋次長さん、ありがとうございました。
お話をお聞きして私は、点字図書館には上田やその周辺に住んでいらっしゃる方々の優しさがたくさん寄せられているのだなあと思いました。優しさの塊(かたまり)って感じです。
最後に、長野県からひとつ、お知らせを!
『パラウェーブNAGANOプロジェクト』がスタートします。
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