2014.07.11 [ 職員のみつけた情報コーナー ]
上小ふしぎ発見!?(その22) 時計屋さんなんだけど・・・
ミステリーハンター見習いのKです。
上田駅までの通勤路、たまにルートを変えているのですが、そんなある日不思議なお店を発見しました。
そのお店は「コエダ時計店」・・・ショー・ウインドーには、時計や宝飾、眼鏡のディスプレイ。これは他の時計店でもよく見かけます。真田十勇士の絵もありますが上田ですから頷けます。
でも何故か演歌のポスターが・・・お店の中をのぞくと陳列棚にはCDらしき物が・・・。
悩んでいても仕方ないので、お店に入ってお話を伺いました。
K:こちらは、時計屋さんですよねぇ?ショー・ウインドーに演歌のポスターがあったんですが、CDとかも売ってるんですか?
ご主人:時計だけでなく、眼鏡や宝石、それにCDも扱ってますよ。
K:時計屋さんでCDですか。珍しいですよね。
ご主人:うちは大正時代から商売してるけど、昔はうちだけでなく他の店でもレコードを売ってましたよ。長野や須坂にもありますよ。
K:時計屋さんとレコードって関係ないように思うんですが・・・
ご主人:昔、蓄音機があったじゃない。あれってぜんまいで動かすでしょ。時計も同じぜんまいだから蓄音機も売ってたの。で、蓄音機だけでなくレコードも扱うようになったってわけ。
ということだったんですね。
帰宅後、あるブログに、別所線の待合室に掲示された「コエダ時計店」の広告看板の写真があるのを発見しました。お店の名前の上に右から左に「時計」「 眼鏡」「電蓄」とあります。ご主人のお話のとおり蓄音機を扱っていたんですね。いつのものなのか、今もあるのか、また、どこの駅の待合室なのかは不明ですが、電話番号が3桁だけというのも時代を感じます。(広告看板の写真はこちらから)
また、広島経済大学経済研究論集第30巻第1・2号に収められた生明俊雄(あざみ としお)先生の「日本レコード産業の生成期の牽引車=日本蓄音器商会の特質と役割」によると、蓄音機やレコードが国内で生産されるようになると、それまでのように代理店だけでは十分な販売成果が得られないとの判断から、時計店と自転車店に副業としてレコードと蓄音機を販売してもらうよう交渉を始めたそうです。そして、時計店とレコード店・蓄音機店の兼業は20世紀の終わりまで、特に地方の街ではよく見かけられたとのことです。
皆さんは時計屋さんがレコードを扱っていたことをご存知でしたか?私は今回初めて知りました。時計店だけでなく自転車店でも扱っていたとは・・・
CDも扱っている「コエダ時計店」はこちら↓↓↓
住所:上田市中央1-2-19
以前、日本最短の県道?として紹介した上田停車場線の終点
「中央1丁目」の交差点を少し登ったところになります。
電話:0268-22-0838
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