じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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信州の山に登ろう!~「篭の登山」は天気を分ける山?

みなさん、こんにちは! 地方事務所のサイクリストKです。

上小地域の「山」を散策するシリーズ、今回は東御市「湯の丸高原」の東にある「東篭ノ登山」「西篭ノ登山」に登ってみました。山の名前に「登山」と付いているのが珍しい山ですね。

 今回もロードバイクで登山口まで走ってみましたが、真夏の地蔵峠、湯の丸高原までのヒルクライムはきつかったですね~! 日当たりの良い南斜面、日差しが強くてすごく暑い・・・、何度か「百体観音」の隣で休憩して、ようやく湯の丸スキー場までたどり着きました。たくさん汗をかいたので、湯の丸高原で食べた「ソフトクリーム」は美味しかったなぁ~。(笑)

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篭ノ登山への登山口のある「池の平湿原」は湯の丸スキー場から林道を走って4kmほど先にありますが、駐車場までは舗装されているので、自動車でも自転車でも行くことができます。道路脇にはアザミの花がたくさん咲いていて、高原らしい景色を楽しめました。また、途中で「特別母樹林(天然カラマツ)」という看板を見かけました。「種子を取る大切な林」ということで、この辺りは天然林なんですね。

 ようやく池の平湿原の駐車場(すずらん峠)に到着です。ずっと上り坂が続いたので、けっこう疲れちゃいました。これはもう、ウォーミングアップとは呼べないレベル・・・山登りする体力が残っているのだろうか。(笑)

二つの「篭ノ登山」への登山口は、湿原の反対側の森の中です。駐車場でトレッキングシューズに履き替えて、まずは「東篭ノ登山」を目指していざ出発!

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序盤は緩やかな登山道が続き、あちこちでお花畑を見ることが出来ます。また、変わった樹形をしたカラマツの老木に囲まれて歩くのも、ちょっと神秘的な雰囲気・・・人工林はよく見かけますが、天然林の中を歩くコースは珍しいですね。

やがて登山道には、大小の石が転がり始め、勾配のきついガレ場歩きが続きます。足の置場を探しながら、落石がないように気を使いながらの山登りとなりました。

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「東篭ノ登山(2227m)」の山頂に到着です。湯の丸高原一帯では一番標高の高い山になります。360度の大パノラマ~!と、なるはずだったのですが・・・。

驚いたのが「空の色」、ここまでずっと青空が見えていたのに、山頂から北側は濃い灰色のガスに覆われていて何も見えません。山頂を境にして、北と南の空の様子が全く違うのです。よく見ると、山の北側でガスが発生して、山頂付近まで迫ってくるのですが、途中で止まってしまうのです。南の暖かい空気と北の冷たい空気が、ここでぶつかり合っているようです、「天気を分ける山」とでも言いましょうか、とても不思議な光景でした。

山頂から東側には「水の塔山」が見えます。赤ゾレと呼ばれる崩落したガレ場の上に登山道が見えました。眺めていると行ってみたくなりますが、まずは反対側の「西篭ノ登山」へ向います。一旦、鞍部まで下りて、二つ目の山頂を目指して登ります。

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「西篭ノ登山(2212m)」の山頂です。こちらの山頂は低木が多いです。振り返ると、先ほどまでいた東篭ノ登山の山頂がよく見えます。また南方面を眺めると、自転車を置いてきた池の平湿原の駐車場、その向こうに広がる「池の平湿原」「三方ヶ峰」を望めます。

目的の二つの山頂を制覇して満足感もありますが、再び、東篭ノ登山へ登ってから、あの遠くに見える駐車場まで歩いて帰るのかと思うと・・・、ちょっと疲れちゃいました。(笑)

 石の多い登山道をゆっくりと下って駐車場に着くと、こちらはまだ晴れていて暑いです。池の平湿原入口には四阿があり、ちょっと休憩したところで・・・湿原を見下ろせるという「見晴岳」の案内看板があったので、せっかく来たのだからと、もう少し散策を続けてみることにしました。

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池の平の遊歩道は土がやわらかくて歩きやすいです。左右に広がる草原には小さな花がたくさん咲いていました。こちらも人気の観光スポット、この日も一眼レフカメラを持って花の写真を撮っている方が大勢いました。

見晴岳まであともう少し、「雷の丘」と看板が出ているところまで来たところで、遠くに雷鳴が聞こえてきました・・・。雷の音がする北の空を眺めると、雲が厚く黒くなってきたので、ここで諦めて下山することにします。山の天気は変わりやすいですからね。

戻る途中、木々の間から湿原三方ヶ峰が見えました。広い湿原です!今度、晴れた日にもう一度来てみよう・・・、湿原内の遊歩道をのんびり散策してみたいです!

 帰り道、湯の丸スキー場ゲレンデから「湯の丸山」を見たら、北半分がガスに覆われて真っ白でした。東御市側はよく晴れていたので、やっぱり、この辺りの山がお天気の分かれ目になっているようです。上小地域は雨が少なく、晴天率が高いと言われる要因の一つかもしれませんね。

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さて、湯の丸高原一帯は、湯の丸スキー場周辺の「湯の丸山」「烏帽子岳」、そして池の平湿原周辺の「東篭ノ登山」「西篭ノ登山」「水ノ塔山」「三方ヶ峰」と、駐車場から山頂までの距離が短い、トレッキングを楽しむのにお勧めな山が揃っています。

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