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「雪国・住宅太陽光発電ガイドブック」説明会が開催されました

環境課Sです。

「雪国でも太陽光発電を諦めない」との思いから県民参加型予算で令和6年度に作成していた「雪国・住宅太陽光発電ガイドブック」が完成し、その内容についての説明会が、令和7年3月18日に北信合同庁舎において委託先である長野県建築士会により開催されました。

説明会冒頭に発行者となる長野県北信地域振興局 小池局長からあいさつがあり、雪国において太陽光発電の設置が少ない現状に対して、どうやれば設置できるか、ガイドブックにより行政としても伝えたいし、本日お集まりの建築士、建設業等の皆さんにも協力をお願いしたいとの話がありました。

その後行われたガイドブックの内容の説明は、長野県建築士会の雪国太陽光推進事業部会長/太陽光生活研究所代表理事の高嶋健(たかしまたけし)氏から行われました。

はじめに、脱炭素と地域再エネ事業の必要性が説かれ、次に積雪荷重がどのように算定され、太陽電池モジュールがどの程度の荷重に耐えられ、メーカーの長期保証はどのようなシステムに出されるのかの説明がありました。

垂直積雪量2メートルを超える地域においては、1平方メートル当たりに係る積雪による荷重が750kgと非常に大きな荷重がかかり、その荷重に配慮しないで設置してしまうと太陽電池モジュールが破損したり、架台自体が押しつぶされたりして、システムがつぶれてしまいます。

最後に、積雪2メートル以上地域で設置可能な住宅と太陽光発電システムの説明が行われました。

積もった雪が自然滑雪する杉の木から発想を得た「積雪荷重に立ち向かわず、往なす設計」として、60度以上の角度で太陽電池モジュールを設置する方式の紹介がありました。

その方式の一つが、壁面急斜度設置工法です。太陽電池モジュールを住宅の壁面に、地面に対して60度以上の角度で設置、柱に横桟を緊着させアングル材で斜度を設けるものです。

飯山市戸狩エリアに設置された住宅の事例ですが、雪国太陽光を推進する契機となった最初の事例です。

家主さんの自然エネルギーで暮らしたいという強い想いが形となったものです。

他にも、急斜度屋根(絶壁屋根)設置、雪国ソーラーシェアリング架台による設置方式があります。

説明会には、ガイドブックそのものの印刷は間に合わなかったのですが、次のURLでダウンロードすることができます。

https://www.pref.nagano.lg.jp/hokuchi/hokuchi-kankyo/zerocarbon/yukigunitaiyoko/guidebook.html

ガイドブックの内容を説明した動画も見ることができますので、ぜひ、ご覧ください。

「このガイドブックが『雪国でも太陽光発電を諦めない』との思いを持つ皆様に活用され、北信地域のみならず、国土の多くを占める豪雪地域での気候変動対策が進展する一助となることを願っています。」(ガイドブック 北信地域振興局長あいさつ文より)

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