2016.06.03 [ 北アルプス地域の自然・景観・名所 ]
【長野県からでも海が見える】戸土集落の紹介
県境というと、高い山々が連なっているとか、
大きな川が流れているというイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。
ここの県境にはこのように看板がポツンとあるだけで、明確な区分けとなる何かの目印があるわけではありません。
正確に言うと、県境は正式に地図の上に示されてはいないようです。
ただ、この地域には諏訪大社の力が及んでいて、薙鎌(なぎがま)打ち神事が
元禄時代以前から行われていたことが、信越国境論争に決着を付けた証拠となっています。
~薙鎌打ち神事とは~
御柱祭りの前年に諏訪大社の宮司が、小谷村戸土にある境の宮神社と中股の小倉明神の御神木に
6年ごと交互に薙鎌と呼ばれる鎌を打ち込む神事で、明治時代に一時中断し、昭和18年に再開されました。
薙鎌は長さ30cmほどの鶏の頭の形をした諏訪神社の神器ですが、信州開拓の象徴であるとか、風雨鎮護のための呪具という説もあるようです。
↓このように、御神木に打ち付けられています。
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