2025.09.11 [ その他 ]
白馬ストリートフェスから青木湖畔のカフェへ—夏の休日、風に導かれて出会った信州の風景
北アルプス地域振興局総務管理・環境課のAです。
白馬駅前の通りが歩行者天国になった日、僕はその通りを歩いていた。空は高く、風は涼しく、遠くの山々はまるで何かを黙って見守っているようだった。人々は笑っていた。音楽が流れていた。
その日は、「はくばストリートフェス」という名前のイベントだった。長野県の無電柱化事業によって整備された白馬駅前通りが歩行者天国になっていた。通り全体がフェスの舞台になっていて、僕はその舞台を、少しだけ遠慮しながら歩いていた。
スタンプラリーと、ちいさな冒険
受付でスタンプラリーの台紙を受け取った。無電柱化事業のPRロゴが入っていて、先着500名には景品があるらしい。僕は何番目になるかわからないが、こころが少し踊る。
通りには、大町合同庁舎関係のブースが並んでいた。北アルプス地域振興局の総務管理・環境課は、電気自動車「リーフ」の展示や、電源を活用したデモンストレーション。アルクマスタンプ入りのエコバッグ塗り絵も配布されていて子どもたちは夢中になっていた。(北アルプス地域振興局総務管理・環境課のブースは別のブログで紹介)
(←大町合同庁舎のブース)
(←暑さに負けず大糸線の魅力を伝える職員)
大糸線の魅力を再発見
企画振興課のブースでは、大糸線の利用促進をテーマにした謎解きゲーム「宝石の魔女と3つの物語」や、旅動画、ガチャなどが並び、つい童心に返ってガチャに挑戦
僕は「大糸線アクリルスタンド」というガチャに挑戦した。300円を入れてハンドルを回す。何か出てきた。何がでたかは問題ではない。その行為こそが旅の一部なのだ。
(↑大糸線をPRする職員、UV指数9の紫外線なんて気にしない。)
(←レア?じゃないか。)
無電柱化クイズ
大町建設事務所の「無電柱化クイズ」というブースがあった。僕は3つの質問に答えた。
• 無電柱化とは?
• 日本の電柱の数は?
• 白馬岳線の道路愛称は?
正解は画像に隠れている「アルクマ」か「ムラオ」が教えてくれるらしい。
森の恵みを手に取る——林務課の木工体験
北アルプスの麓には豊かな森が広がっている。
林務課のブースでは地元、北アルプス産広葉樹を使ったバターナイフと大町産のヒノキを使った箸づくりの体験ができた。ヒノキの香りは、記憶の奥にある何かをそっと呼び起こす記憶の鍵のようものだ。
(地元産材を使ってもらい、身近に感じてもらう。作るって、自己表現でもあるし、癒しでもあるし、ちょっとした冒険みたいなものかもしれない。)
バターナイフづくりとアルクマの刻印
バターナイフ用の木材を選ぶ。それぞれ木目が違っていて、色も違う。粗削りをしていると、木が少しずつ自分の形を見せてくる。まるで、長い間黙っていた人が、少しずつ話し始めるように。
最後にオイルを塗って仕上げる。木の表情がぐっと深くなる。手に持つと、ぬくもりが伝わってくる。それは、誰かがそっと手を握ってくれるような感触だった。
(アルクマかムラオの刻印ができる。)
完成したバターナイフでパンにバターを塗ると、朝が少しだけ豊かになる。アルクマが毎朝バターを塗ってくれるわけではないけれど、そんな気分になる。だけど、僕の朝は和食だった。きっとそうだろうな、と思った。
スタンプラリー完走と、ムラオのバック
12か所のスタンプを集めて本部へ。アルクマグッズかムラオのバックが選べる。僕はムラオを選んだ。ここはとうぜん県の職員として白馬村のことを思っての選択だった。県職員としての地域愛、たぶん、悪くない選択だったと思う。
白馬村観光大使 国本梨紗さんがいたので、声をかけ受付の職員と記念撮影をした。
本人の希望で真剣に仕事をしている顔は出したくないという。
僕は、出してもいいと思っていた。その笑顔はきっと、フェスの空気の一部だった。
※ご本人の了解を得て掲載しています。
青木湖畔の静けさ
フェスの余韻を胸に、僕は青木湖畔のカフェへ向かった。ao LAKESIDE CAFE。名前の響きに憧れる。湖のテラス席に座ると、目の前には青く静かな水面が広がっていた。(ブログ掲載について了解を得ています。)
(目の前には広がる水面が、やわらかな光を受けてきらめいている。)
夕暮れ時の湖は、まるで誰かが描いた絵のようだった。視界が青に染まり、時間がゆっくりと流れていく。僕はレモネードソーダを飲みながら、何も考えずにその景色を眺めていた。
(↑ “ao”LEMONNADE SODA)
たぶん、こういう時間のために人は旅をするのだと思う。何かを得るためではなく、何かを忘れるために。
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