じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

オオルリシジミ

はじめまして、地域政策課のE~COです。
初夏の日差しに誘われて、東御市にオオルリシジミを見に行ってきました。

オオルリシジミは、長野県のレッドデータブックで絶滅危惧ⅠB類(近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種、環境省版ではⅠ類)に指定されているチョウで、県内では、東御市のほか安曇野市、飯山市で生息が確認されています。
長野県は、平成19年度に、民間団体等の幅広い活動による生息・生育環境の保全、回復等の事業を推進する指針となる保護回復事業計画を策定しています。


東御市では、平成13年11月にオオルリシジミの絶滅を憂慮した有志の皆さんが「北御牧のオオルリシジミを守る会」を結成し、保護・繁殖活動に取り組んでいます。
また、平成17年12月には市の天然記念物に指定、翌18年には「市の蝶」に選定しています。
 東御市での取組みについては、「市報とうみ(No4)8月号 2004年8月2日発行」に詳しく掲載されていますので、そちらをご覧ください。

今回お邪魔したのは、東御市八重原にあるシチズンファインテックミヨタ(株)さんです。
写真右にある看板はここだけでなく、周辺の幹線道路脇にも設置されています。


まず、受付に行き、受付簿に住所氏名等を記入し、観察許可書を交付してもらいます。その後は、自由に観察ができます。(許可書は帰るときに返却します。)

今年は5月15日が初見だったとのことです。成虫の期間は約2週間と短いのですが、6月中は見ることができるようです。
この日はよく晴れており、東京から来られた年輩の御夫婦や、一眼レフのカメラを抱えた愛蝶家の方もいらっしゃいました。
北御牧のオオルリシジミを守る会が主催する観察会には、例年100~150人の方が参加し、観察会以外にも全国から100人を超える方がお越しになるということです。
今年の観察会は6月3日(日)午前9時~11時(受付は、午前8時30分から)です。当日の参加も可能とのことですので、ぜひご参加ください。
 敷地内の法面には幼虫の食草であるクララが植えられており、草刈りをする時はクララを残すように作業を行っているとのことです。このクララは、以前は薬草や「ウジ殺し」として利用するため、この地域では家の周りにも残っていたようですが、それが刈り取られ減ったこともオオルリシジミが減少した原因の一つのようです。
現在は、オオルリシジミの保護・繁殖のため、草刈りの際にはクララを残したり、クララを食害する毛虫を農薬を使わずに駆除する活動が地域の皆さんにも広がってきているとのことです。

残念ながら、今回はペアで飛ぶ姿は見ることはできませんでしたが、沢山のオオルリシジミを見ることができました。

敷地内には水路や池もありオオルリシジミのほかにもトンボやカエルも見ることができます。
皆さんも、晴れた日に、きれいなオオルリシジミを見に行かれてはいかがですか。

(追伸)
オオルリシジミの捕獲や採取等をするには、あらかじめ知事に届出が必要です。守る会の皆さんが一生懸命守っているオオルリシジミです。見て楽しんでください。

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