12月４日から10日まで第67回人権週間が行われ、県ではこの週間にあわせて様々な啓発活動を行いました。

諏訪地方事務所では、諏訪地域６市町村と協力して、駅前やスーパーなどで街頭啓発を行いました。

各地区の人権擁護委員や法務局、市町村の職員、そして各地域の中学校・高校の生徒さんと一緒に人権の声掛けを行い、チラシやメモ帳、ファイルやカレンダーなど、日頃使ってもらえる物品を配布しました。

また諏訪地方事務所では、諏訪公共職業安定所（ハローワーク諏訪）と共催で、12月10日に「平成27年度公正採用選考人権啓発推進員研修会及び諏訪地区人権研修会」を開催し、約100人の参加者に人権について学んでいただきました。

研修会では参加者に人権を考えてもらう機会として、ろう・難聴者を題材とした映画「架け橋　きこえなかった3.11」の上映と、この作品の監督である今村彩子（いまむら　あやこ）さんによる講演を行いました。

映画は東日本大震災とその復興について、ろう者の方たちの視点から追ったドキュメンタリーで、災害時に各種情報を得られなかった多くのろう者がいて、命を守る情報に格差があったこと、手話を通じた交流推進に尽力する人々がいること等を紹介しています。

また映画上映後の講演で今村さんは「私自身、人とのコミュニケーションは苦手。しかし非常時にもコミュニケーションが大切。自分たちから積極的に話しかけると、意外とコミュニケーションが取りやすいことに気付いた。」と述べました。

受講者のみなさんからは、「(ろう者・難聴者の方たちに)私たちのできることをもっとしなければならないと強く感じた。」「今村さんの他の映画も見てみたいと思った。」などの感想をいただきました。

今村彩子さん、ご講演ありがとうございました！